最下位のオリックスで次期監督問題がくすぶっている。6月から森脇監督に代わって福良監督代行が指揮を執っているが、厳しい状況に変わりはなく、このまま劇的な巻き返しがない限りは福良監督代行の立場は危うい。そのため、球団はスターOBのマーリンズ・イチローの兼任監督案をはじめ、田口壮氏(評論家)らを候補に次期監督を模索中だ。

 しかし、そんな状況をヨソにナインは福良監督代行の“続投”を熱望している。「福良さんがやってくれるのが一番いい。他の人(候補)のことは考えもしない。福良さんは好き嫌いで選手を使わない。単純に状態のいい選手を優先して使うのでわかりやすいし、僕らは一番ありがたい。そう思っている選手は多いですよ」(ある選手)

 福良監督代行はナインの兄貴分的な存在。別の選手も「練習中は冗談を言い合ったりできるけど、試合になったら全く表情が変わりますよ。かといってベンチで呼びつけて怒ったりは絶対にしない。そういう監督もたまにいるけど、あれってはたから見るとカッコ悪いでしょ。福良さんは僕らのことをいつも考えてくれる。“78推し”(福良監督代行の背番号)ですね」と絶賛だ。

 オリックスでは過去に森脇監督、大石大二郎氏(評論家)も監督代行から監督に就任しており、ナインは今回もこれからのチーム成績次第で“脱・代行”が期待できるとみている。“福良監督”を実現させるためにも何としても巻き返していくしかない。