巨人・阿部 復活の裏に“フランシスコ効果”

2015年07月10日 16時00分

思わぬ形で阿部の復活に貢献していたフランシスコ

 巨人は10日から本拠地・東京ドームで2位阪神との首位攻防戦に臨む。3連勝中の勢いで団子状態のリーグ戦からの抜け出しを狙うが、そのキーマンの一人となるのが、今季初の2試合連続アーチを放った阿部慎之助内野手(36)だ。ようやく不振から脱却しつつあるが、実はその復活の裏には二軍に埋もれた“あの問題児”の存在があった。

 チームは9日、一部のベテラン選手を除いてジャイアンツ球場の室内練習場に集結し、オフ返上で練習に打ち込んだ。約1か月ぶりの3連勝を飾ったとあってナインの表情も終始和やかだったが、そのムードを作り上げた立役者の一人が阿部だ。

 ヤクルト戦から打順は4番から6番に下がったものの、7日は同点ソロと決勝犠飛、8日もダメ押し弾となる6号ソロを放ち、今季初の2試合連続弾。やはり背番号10が打てばチームの士気も高まり、勝利にもグッと近づく。

 今後はアーチ量産にも期待がかかるが、本調子に戻りつつある主砲が復調できた背景には意外すぎる男がひと役買っていた。貧打解消の起爆剤として緊急補強されながら一軍出場はわずか5試合、背中の張りを訴えて二軍暮らしが続くホアン・フランシスコ内野手(28)だ。

 この日は治療に専念した阿部は帰り際に「アイツが(電気治療中に)寝てたから、電気をMAXにしてやったよ」と無邪気に笑いながら治療部屋での知られざるやりとりの一端を明かした。眠れる助っ人に“電気ショック”を与えたのも前主将の責任感であり、チームから見放された問題児とコミュニケーションを図ったわけだが、それだけではなかった。

 チーム関係者は「阿部さんはフランシスコのことを相当気に入ってるんですよ。関係者が撮ったフランシスコの写メを見て大笑いしていましたしね。画像ですか? フランシスコが室内練習場のベンチで寝っ転がっているものです。あり得ない姿なので、落ち込んだ時に見てもつい笑ってしまうんです」と証言する。 フランシスコの“ゴロ寝写真”は不振にあえぎ、悩める日々を送ってきた阿部の癒やしとなり、気分をリフレッシュさせてくれたのだ。

 もっとも、当の助っ人は本業の方ではサッパリ。フリー打撃こそ再開しているが、岡崎二軍監督は「まずはバッティングの状態が上がってこないと」と話すにとどめた。

 本人には寝そべっているヒマなど決してないのだが、阿部に対しては思わぬ形で“フランシスコ効果”をもたらしてくれた。