2冠王おかわりに異変 本塁打より打点優先で右への打球増加

2015年07月08日 16時00分

今季も打ちまくるおかわり君だが…

 中西太、青田昇、落合博満と並ぶ歴代3位タイ、5度の本塁打王に輝く西武・中村剛也内野手(31)に異変が起きている。

 7日のオリックス戦終了時25本塁打、79打点でリーグ2冠トップ。ともに2位で追っている母校の後輩・中田翔内野手(26=日本ハム)に本塁打で2本、打点で15の差をつけている。争っているタイトルは毎年恒例でも、今年は中村の内容がこれまでと違うのだ。

 基本的に「ヒットはホームランの打ち損ない」という哲学を持つ男が、今年は時に一発を捨て逆方向に単打を狙うというチーム打撃を随所で見せている。25本塁打の内訳も、これまではあまり見られなかった右方向への本塁打が、この1か月強の間だけで4本とコースに逆らわない打撃を展開している。

 中村は「そんなに向こう(右方向)に打とうとしているわけじゃないですけど、チャンスや得点圏に走者がいる『ここ!』と自分の中で思う時には軽打をしにいっている。ここは一発を狙って大量得点と思う時はもちろん狙っていきますけど、1点を取りにいく時は去年までより強くそう思うようになった。基本は引っ張りですけどね」と告白。

 状況に応じた打撃を心掛けるようになった副産物なのか、昨年までプロ13年間の通算打率が2割5分4厘の中村がここまで、2割9分2厘の高打率をマークしている。

 優先順位のトップはポイントゲッターとして打点を稼ぐこと。中村は「3冠王? ムリ。もう本当はタイトルとかもいらない」と2冠トップを快走しながら、打点王以外のタイトル争いに関心を示していない。