中日・大野のロペス封じは巨人のおかげ

2015年07月02日 16時00分

 最下位・中日が1日のDeNA戦(沖縄セルラー)に8―5で辛くも勝利。連敗を6でストップした。殊勲者は6回9安打を浴びながらも粘りの投球で2失点にまとめ、リーグ単独トップとなる8勝目を挙げた大野雄大(26)だ。「決して満足できる内容のピッチングではありませんでしたが、気持ちで投げました」と苦しみながらもチームの危機を救った左腕は汗をぬぐった。

 

 大きかったのは大事な局面で、ことごとくロペスを封じることができたことだ。初回、3安打を重ねられ、一死満塁といきなりのピンチ。ここで1本出れば、序盤で勝敗が決してしまう場面でロペスを内角高めの直球で浅い左飛に打ち取った。続くバルディリスも中飛に抑え、この回を無失点で切り抜けた。3回には筒香の中前適時打で先制を許し、なお一死一、二塁のピンチで、またもロペス。ここは遊ゴロ併殺打に打ち取り最少失点で切り抜けた。

 

 実は中日投手陣にとって、ロペスは天敵。この2連戦前まで47打数18安打の打率3割8分3厘、4本塁打、11打点と打ちまくられていた。DeNA対策にはロペス封じが絶対に欠かせない。そこで中日スコアラー陣は徹底研究。お手本にしたのはライバルの巨人投手陣の攻め方だった。「巨人はうちとは対照的にロペスを徹底的に抑えている(41打数6安打、1割4分6厘、1本塁打、3打点)。絶対に何かあるはずとビデオをくまなくチェックした」(チーム関係者)

 

 そうすると明らかに攻め方に違いがあったという。詳細は企業秘密だが「直球の使い方とインコースの攻め」(チーム関係者)がポイントだったとのこと。巨人を“教科書”にした新たな攻め方で30日の試合では4打数1安打2三振。この日の試合では4打数無安打1三振と抑え込みに成功したのだ。

 

 ロペスを封じたことに大野は「ミーティングで言われたことを出すだけだった。準備していたことをしっかり出せた」とニンマリ。巨人さまさまの勝利となった。