阪神・梅野 正捕手のチャンス遠のく?

2015年07月02日 16時00分

またしてもリード面で結果を出せなかった梅野(右)

 首位の阪神は1日のヤクルト戦(神宮)に4―6で敗れ、連敗。和田豊監督(52)は、好調の福留、鶴岡らベテラン勢を疲労考慮でスタメンから外し、捕手には今季開幕マスクを任されながら期待を裏切ってきた2年目・梅野隆太郎(24)を起用。だが、またも課題のリード面で結果は出せなかった。そんな梅野にチーム内から「このままなら捕手失格になるぞ」との厳しい声が出ている。

 

 試合後、和田監督は2日続けて接戦の末での敗戦に「明日につなげていかないといけない。この球場は何が起こるかわからない。最後の最後まで粘れば…。3つはいかないようにしたい」と前向きに話した。好調3番の福留、今季途中から正捕手となった鶴岡らベテラン勢の疲労を考慮して先発から外す“休養日”となったこの日の試合。ヤクルトに連敗を喫したとはいえ、まだセ・リーグ唯一の貯金1で首位を維持。本当の勝負はまだ先とみる阪神だけに悲壮感はないが、いただけなかったのが5月19日の巨人戦(甲子園)以来の先発マスクとなった梅野だ。

 

 今季の梅野は和田監督から「今年(の捕手)は梅野中心でいく」と正捕手候補に指名され、開幕マスクも任されたが、リード面など守備のまずさが目立って5月24日には二軍落ち。6月12日に再昇格したが、働き場所がなくベンチを温める日々…。そんな梅野にとってこの日は、まさに汚名返上の絶好機だった。しかし、打つ方では4回に一時は同点となる3号2ランで気を吐いたが、肝心の課題だったリード面ではさっぱり。投手が若い岩貞、歳内だったこともあるにせよ、ヤクルト打線に失点を許した。

 

 そんな梅野だけにチーム内は手厳しい声でいっぱいだ。あるフロント幹部は「相変わらず打つ方ばかりに重点を置いているから、守りで必死さが伝わってこない。今日は投げる方も逆球が多くて苦労もしただろうけど、それを何とか工夫するのが捕手の仕事。二軍から上がってきても(リード面が)変わってない。投手に対して“もっとここに来い!!”という自信もない」と指摘する。

 

 さらに別のフロントは「捕手は自分より投手とか他人のための仕事を優先するのが役目。投手のことを考えて“ここまで俺のことを考えてくれるのか”と驚かせるほど気を使わないといけない。それもリード面のひとつ。梅野にはそれが一番足りない。このままでは“捕手失格”の烙印を押されて他のポジションにされてしまう」とも。

 

 これらの声は早く梅野に一本立ちしてほしいからこその“愛のムチ”。このままでは今後、ペナント争いが激しくなればなるほど梅野の出番はもっと少なくなる恐れがある。だからこそ、フロントたちも言わずにはいられないのだ。

 

 当の梅野は「もちろん(厳しい状況は)分かっています。次にチャンスがもらえたら何とか生かさないといけない。今日の反省を生かしていかないといけない。再び正捕手を狙う? それはもちろんです」と語気を強めた。次回こそだ。