西武「2位でいい」の現実的な理由

2015年07月02日 16時00分

ナインを迎える田辺監督(中)

 西武が1日のソフトバンク戦(ヤフオク)に10―3で大勝。日本ハムと同率で並び2位に浮上した。首位ソフトバンクとのゲーム差も「4・5」に縮めたが、チーム内からは「2位でいい」との声が出ている。

 

 中村剛也内野手(31)が9回に歴代2位タイとなる通算14本目の満塁本塁打を放つなど、3アーチで圧倒。視界から消えかけた鷹の背中がうっすらと見えてきたが、チーム関係者は「今季は2位でクライマックスシリーズ(CS)に出られればいい。ソフトバンクには短期決戦で勝つ」と意外にもリーグ戦での逆転には白旗ムードだ。

 

 西武は5位に終わった昨季から本塁打王メヒアを残留させた以外、外国人選手の入れ替えだけで補強らしい補強はなし。戦力的にはほぼ現状維持で、浅村、中村、森の大阪桐蔭トリオと切り込み隊長の秋山の好調に引っ張られ、上位を維持している。一方、ソフトバンクは目玉補強の松坂が計算外だったとはいえ毎年、大型補強を繰り返しており、選手層の差は歴然としている。

 

 ソフトバンクにはこれまで5勝7敗(2分け)。「4・5ゲーム差だけどセ・リーグの最下位から首位よりも(パは)戦力の差がある。ソフトバンクには(3連戦で)3連敗さえしなければいい」(前出の関係者)と現実を見据えている。

 

 選手年俸のアップもリーグ優勝に比べれば抑制できるメリットもあり、西武の現実的な敵はソフトバンクではなく、日本ハムのようだ。