【カナダ・トロント発】レッドソックスの投手陣がユニホームのパンツではなく、クラブハウス内などで着用している赤い短パンをはいて試合前の練習を行っている。ボストンの地元ラジオ局WBZのレッドソックス担当歴41年のジョニー・ミラー氏(66)も「見たことはない」という。

 改革を実行したのはごく最近だ。ラバンジー・ブルペンコーチはこう説明する。「(ユニホームの)パンツをはくか、短パンをはくか、どちらにしてもチームというのはみんな同じ格好で練習をしなければならない。短パンにしようというのはコージの発案だ。いつも(投手陣は敵地であろうが)早くフィールドに出てストレッチを行い、キャッチボールを行っている。まだゲートが開く前で、ファンもいない状況だ。自由な感じというか、リラックスした状態で調整を行うのはとてもいいアイデアだ」

 上原は「もう暑くなってきたからね」と多くを語らないが、狙いはそれだけではない。「みんなで話し合い、みんなで決めるのはとても大切なこと。全員が同じ方向を見ているから、誰かがミスをしても、他の者でカバーすることができる」とラバンジー・コーチは強調する。

 6月30日(日本時間1日)の時点でレッドソックスはア・リーグ東地区で唯一の借金チーム。このままでは2年連続で最下位に沈みかねない。そんな苦境を短パン効果ではね返すことはできるか。