工藤監督が松坂に“開き直りのススメ”

2015年07月01日 16時00分

練習を視察に訪れ、松坂(下)と談笑する工藤監督

 ソフトバンクの工藤公康監督(52)が30日、右肩違和感のためリハビリ調整中の松坂大輔投手(34)と福岡市の西戸崎合宿所で面談を行った。「本人から『今、こういうふうに(状態が)上がってきています』という報告を受けた」と説明した。

 

 松坂は年俸4億円+出来高(推定)で高額契約を交わしながら、5月24日に二軍戦の登板を回避して以降、再び実戦で投げる見通しは立っていない。世間からも“給料ドロボー”という辛辣な目が向けられている。この日、約50メートルの距離でキャッチボールを行った松坂に対し、指揮官が出した指示は“開き直り”だった。

 

 工藤監督自身もFAでダイエー(当時)から巨人に移籍した2年目の2001年に左肩痛を発症。この年はわずか5試合の登板で1勝(3敗)に終わっている。「オレは割り切って投げなかった。どうにもならないと思って投げるのをやめたんだよ。そう思っていたら、手術(を決断するタイムリミット)直前に(突然)治ったんだよ」という。

 

 期待を背負った身で故障に泣かされた境遇は同じ。松坂の気持ちが痛いほど分かる工藤監督は「投げられないものは、どう頑張っても投げられない。肩というのは時間がかかる。とにかく焦らないことだよ。心は折れそうになるけど、折れてもいいんじゃない」とも話した。

 

 工藤ホークスは2位の日本ハムに5ゲーム差をつけ、貯金19と快調に首位を走っている。投手陣の駒も揃っている余裕からか、指揮官は松坂の復活を気長に待っている。