阪神がセの混戦大歓迎のワケ

2015年07月01日 16時00分

接戦の末、連勝が6でストップした和田監督

 首位の阪神は30日のヤクルト戦(神宮)に接戦の末、3―4で敗れた。連勝が6でストップし、2位・巨人とのゲーム差は1。今後もだんごレースが続きそうだが、そんな状況に虎サイドは「今はこれでもいい!」となぜか悠然としている。

 

 接戦をものにできなかった。先発・岩田は1点リードで迎えた6回に二死満塁から大引に逆転二塁打を浴びて降板。打線が8回に同点に追いついたが、その裏にセットアッパー・福原が一死満塁で再び大引に中前適時打を許しての負け。惜しくも白星を逃した和田監督は「次の1点を取れそうなところで取れなかった」と話した。

 

 しかし、連勝ストップとなっても今の阪神は悠然としている。巨人、DeNAなどが本調子でない状況を考えれば一気に連勝して差をつけたいところだろうが、ある球団関係者は「今はこのままだんご状態でもいい。少なくともオールスターまではこんな感じでいい」とさえ言う。

 

「オールスターまであと少し(13試合)でしょ。そこまでにウチが“大逃げ状態”になって独走すると、どうしても他球団から徹底マークされるとか、狙われやすくなる。球宴中は(4日間)休みになるから、各チームはそこで先発ローテーションをいじることができる。独走となると球宴後からウチはエース続きとなる可能性が出てくる。となると厳しくなるからね」

 

 実際、あるセ球団スコアラーは「オールスター前までにどこか抜け出せば、みんなそこに合わせていいローテーションを組むのは当たり前。リーグの灯を消さないためにはみんな(他球団)と協力する」と“包囲網”を予告。阪神サイドにとって、今のだんご状態を一気に抜け出すことより、まだ先の長いペナント争いを考えれば「たまに負ける」状態の方がベターというわけだ。

 

 21日のヤクルト戦で背中に死球を受けた影響で7番降格中の鳥谷がこの日、先制打を放つなど4打数4安打2打点の大暴れ。「(状態は)普通です。試合に出ている以上は。ずっと勝てるわけじゃない。明日に引きずらず、しっかり勝てたらと思います」と力強く話すなど、敗戦の中にも明るい材料があった阪神だが、もくろみ通り、うまくいきますか…。