DeNA中畑監督が藤川球児獲得に色気

2015年06月30日 06時00分

藤川争奪戦に色気を見せる中畑監督。右はタレントの松村邦洋

 球児に朗報だ! 四国アイランドリーグplusの高知・藤川球児投手(34=前レンジャーズ)は27日に日本球界復帰2戦目となる愛媛とのオープン戦(高知)に中継ぎ登板。2回無安打無失点と好投し、直球は150キロをマークしたが、そんな球児の獲得にDeNAの中畑清監督(61)が色気を見せたのだ。

 藤川の復帰2戦目は6回からの中継ぎ登板で2回を投げて無安打無失点、3奪三振1四球。前回登板(20日、香川・徳島混合軍戦=高知)では直球の最速は146キロで大半が140キロ台前半だったが、今回は最速150キロをマーク。火の玉ストレート復活へ向けて「状態は順調に上がってきている」と話した。

 NPB移籍期限は7月31日。ネット裏では阪神、DeNA、西武の編成関係者が藤川を視察するなど、NPBサイドは慎重に調査を進めているが、そんな中、阪神戦のため、甲子園にいたDeNAの中畑監督が注目発言だ。

「球児に興味はある。高知で最初の復帰登板も映像で見た。スカウトから報告も入っている。あのままで終わる投手じゃないのは確か。(広島の)黒田とは違うかもしれないけど、阪神のオファーを蹴って無報酬というああいう形で独立リーグに入ったことも結果的には良かったかも。とにかく7月(31日)の(NPB移籍)期限までに、試合で投げて状態を上げること。もともと、すごい球を投げてきた投手。調子が戻れば獲りにいく球団は絶対出てくるし、ウチだって同じ。選手枠だってまだ空いてる。(高田)GMも俺と同じように考えていると思うよ」

 今季のDeNAは開幕から快進撃を見せながら交流戦で大きくずっこけて、最大11あった貯金もあっという間に使い果たした。28日の阪神戦(甲子園)も2―6で落として借金3。ヤクルトと並んで3位につけているものの、チーム状態は決してよくない。とりわけ、気になるのは投手陣。悲願の優勝を目指す中畑監督が球児獲得に色気を見せたのも「投手はナンボいてもいい。優勝するには何よりも投手力が必要。特に中継ぎを充実させたい」との危機感があってのことだ。

 抑えには、ファン投票で球宴にも選出された新人・山崎康が頑張っているが、田中、エレラら中継ぎ陣には不安いっぱい。新助っ人としてメッツ傘下3Aラスベガスの191センチ左腕、デュアン・ビロウ(29)と身体検査合格を条件に契約合意したと27日に発表したが、こちらは先発要員とみられ、投手補強はこれで完了したわけではない。そこで藤川。このまま復調すれば、経験も豊富で戦力になると踏んでいるのだ。契約条件などクリアしなければならない問題もあるとはいえ、球児視察を2試合続けて行ったのも、古巣の阪神以外ではDeNAだけ。中畑DeNAが、いかに真剣に考えているかは、わかるところだ。順調なら藤川の次回登板は7月4日の香川とのオープン戦(高知)。今季中にNPB復帰を果たすための移籍期限7月31日を意識してアピールを続ける藤川にとっても、大きな発奮材料になるのは間違いない。