814日ぶり一軍マウンド ヤクルト・館山「満員の神宮に帰ってこれてよかった」

2015年06月29日 10時59分

814日ぶりの一軍マウンドで力投する館山

<ヤクルト6-4巨人(28日)>球界の手術王、ヤクルト・館山が28日の巨人戦(神宮)で、2013年4月5日のDeNA戦(神宮)以来、実に814日ぶりとなる一軍マウンドに帰ってきた。5回途中4失点で白星とはならなかったものの、今季最多3万1531人が集まった本拠地・神宮で注目を一身に浴びた。

 

 毎回の7安打に5四死球と万全の投球ではなかったが、直球の最速は147キロをマーク。初回先頭の長野からは「あれでホッとした」という3球三振を奪うなど、意地と粘りで4回まではスコアボードに0を並べた。ファンばかりでなく打線も病み上がりの右腕を後押し。4回までに3点をプレゼントした。5回には高橋由に3ランを浴び、続く堂上に二塁打を許したところで降板。それでも裏の攻撃で山田に逆転2ランが飛び出し黒星を免れ、チームも6―4で勝利した。

 

「四死球も多く、なかなかリズムをつかむことができなかった。先発の役割を果たせず、課題もいっぱい見つかった」。右腕は反省点を挙げつつも「満員の神宮に帰ってこれてよかった」と安堵の表情を浮かべた。

 

 2年連続3度の右ヒジ内側側副靭帯再建手術をはじめ、右ヒジ外側滑膜ひだ切除手術に右前腕の屈筋腱縫合手術と商売道具には何度もメスを入れた。しかし、100針を超える縫い傷も、館山にとっては不撓不屈の精神を物語る勲章だ。

 

 3シーズンぶりの白星こそならなかったが、今後は約10日置きに先発を務める方針。3位に浮上したチームをさらに勢いづける存在となる。