本紙評論家・得津氏が分析「ソフトB柳田が日本球界初4割の予感」

2015年06月28日 10時00分

首位打者に向かって打ちまくる柳田

 ソフトバンク・柳田悠岐外野手(26)の勢いが止まらない。26日の楽天戦(コボスタ宮城)でも先制適時打を含む2安打をマーク。打率3割7分7厘として、西武・秋山と激しい首位打者争いを展開している。いったい、このハイレベルな競り合いはどこまで続くのか。本紙評論家・得津高宏氏の見立ては――。

 

 26日時点でのパ・リーグの首位打者争いは、柳田の3割7分7厘に対して、秋山が3割8分1厘。両チーム70試合を超えたにもかかわらず、近年まれに見るハイレベルな争いを繰り広げている。そんな中で、得津氏が推したのは柳田だった。

 

 以前から注目選手としてきた一人だが「今年の柳田は大きく進化しました」と大絶賛。「何よりも内角の打ち方がうまくなった。それにボールをしっかり見て引き付けて打てているから、去年のような崩されての空振りが少なくなった」

 

 そのうえで「僕は4割を打ってほしいと思ってるんですよ。大風呂敷を広げるわけではなく(打率歴代1位の)バース(阪神)の3割8分9厘を上回るのも、夢の4割も決して夢じゃないと思ってます。今年は競い合える秋山の存在もありますからね」と続けた。

 

 では、なぜ秋山ではなく柳田なのか。「秋山は素晴らしい巧打者ですが、柳田は巧打者であり、長距離砲であり、そして足がある選手なんです。出塁率が5割に近い(4割6分8厘)ことから分かるように四球も多い。それこそバースとイチローを足したような成績を残せる可能性もある選手なんですよ」

 

 とらえた当たりは速い球足で抜けていくため、現状で柳田の内野安打の数が飛び抜けて多いわけではないが、ボテボテの当たりをセーフにするイチロー級のスピードを持ち合わせている。しかも四球が多かったバースのように、現在リーグ2位の46四死球が打数計算となる打率に大きく生きてくる。打率の歴代上位を占める“バース+イチロー”の要素を併せ持っているとなれば――というわけだ。

 

 最後に「スイングスピードは僕が見てきた日本人選手の誰よりも速いですよ。それでいて、選球眼があり、打率が残るんです。こんな選手はプロ野球の歴史を見てもいない。イチローのように新時代をつくってくれるんじゃないかと思ってるんです。今年は無理にしても、将来的には40本塁打、40盗塁だって狙える選手なわけですからね」とも話した得津氏。

 

 まだ発展途上ともいえる和製大砲。さらなる進化を遂げるのか。