鳥谷1人のみの選出に現場は「ロケット再スタートの条件整った」

2015年06月27日 11時00分

4年連続6度目の出場を決めた鳥谷

 阪神は26日、DeNA戦(甲子園)が雨天中止となり、室内練習場で練習を行った。この日はマツダオールスターゲーム2015(7月17、18日)のファン投票最終結果が発表され、阪神からは鳥谷敬内野手(34)1人が選出。練習後に会見を行った鳥谷は「やっぱりオールスターにファン投票で選ばれるのは幸せなこと。いいプレーをして、選んだ方の期待に応えられるようにしたい。普段戦っている相手と(チームメートとして)試合ができる。そういう楽しみはある」と笑顔を見せた。


 人気球団で首位にいながら選出がたった1人。球団の営業関係者からも「もう少し選ばれてほしかった」と嘆く声も上がったが、一方で現場はなぜかほくそ笑んでいる。「これでオールスター後の“ロケット再スタート”に条件が整った」というのだ。


 ある球団関係者は「順位は良いけど投手も野手もチーム成績が軒並み最下位だから仕方ない。突出した成績の選手もいないし、選手間投票や監督推薦も藤浪プラス1人か2人だろう。他のチームより少ない選手を派遣することになるのは間違いない。となると、出ない選手はオールスター中にしっかり休んで調整できる。おかげでいいシーズン再開を迎えられる。悲しいけどこれが現実なんだよね」と見ている。


 26日現在、打率、得点、失点、本塁打に盗塁、防御率とすべてリーグワーストの数字。チーム最高打率の福留が打率2割6分5厘でリーグ16位、防御率トップ10にも藤浪1人しか入っていない現状では、監督推薦などで多くの選手が選出されることは考えにくい。皮肉ながらそんな状況がペナント再開後の好条件となるというわけだ。別の関係者も「かっこ悪いけど、アドバンテージは生かさないと」と苦笑い。突出した選手が少ない“利点”をダンゴ状態から抜け出すチャンスにできるか。