菅野どうする? 草薙球場にヤクルトの罠

2015年06月26日 16時00分

草薙球場のマウンドをチェックする菅野(左)ら巨人投手陣

 首位から陥落した巨人は連敗ストップへ、26日のヤクルト戦(静岡)に菅野智之(25)が先発する。借金を返済し、気持ちよく再スタートを切る上でもエースにかかる期待は大きいが、今回はマウンドに思わぬ難敵が潜んでいたことが発覚した。菅野はツバメが仕掛けた“トラップ”を乗り越え、どん底のチームを救うことができるか。

 

 12連敗中だったDeNAに本拠地・東京ドームでまさかの連敗を喫し、首位の座も阪神に明け渡した巨人。チームはショックを抱えたまま26日のヤクルト戦に備えて静岡に移動し、草薙球場で汗を流した。

 

 貧打ぶりは相変わらず深刻で、救援陣も安定感を欠く。ヤクルト戦初戦を菅野にビシッと封じてもらい、何とか逆襲に転じたいところだ。

 

 ただ、ヤクルト主催で行われる静岡での2戦は決して平坦な道のりとは言えない。静岡に乗り込んだ巨人ナインが仰天したのは、“神宮化”した草薙球場のマウンドだった。

 

 傾斜がないことで知られていた神宮球場のマウンドは今季開幕前の改修で硬くなった。球場関係者はこう明かす。

 

「実は2、3日前に、主催球団(ヤクルト)の方から『神宮球場と同じマウンドの形状にしてほしい』との申し入れがありました。もともとマウンドは低いのですが、(踏み出した足の)着地点付近はレンガを埋め込んで硬くしたので、土はほぼ掘れないと思います」

 

 菅野にとっては何とも悩ましい話だ。プロ3年目の右腕にとって、神宮のマウンドは鬼門となっている。ルーキーイヤーの13年は1登板で0勝1敗、防御率は6.00、14年は2度先発して防御率3.00ながら0勝0敗で一度も勝利したことがない。実際、周囲には「神宮はマウンドが低いし、打者との距離感がつかみづらい。角度をつけて投げたいけど、思ったような球を投げにくい」と漏らしている。

 

 菅野は“静岡にできた神宮”で投げるハメとなる一方、ヤクルト投手陣には本拠地で慣れ親しんだマウンドとなる。さらに「2連戦が終わったら、マウンドは元に戻します」(前出の球場関係者)というから、ヤクルトがいかに“菅野&巨人潰し”に本気かがうかがい知れる。

 

 もちろん、マウンドの“神宮化”は巨人サイドにも通達されており、菅野ら投手陣はこの日の練習中に驚きの表情を浮かべつつもマウンドの感触を確かめた。登板当日は雨予報でチーム内の一部からは“水入り”に期待する声もチラホラ聞こえた。

 

 それでも菅野は「風もあるし、下も硬いのでミスも想定して平常心で切り抜けられるように投げたい」と意気込んだが…。硬いマウンドは吉と出るか凶と出るか。