マートン 際どいコース攻められまた崩れる?

2015年06月24日 16時00分

2回無死、遊ゴロに倒れたマートン

 阪神は23日の広島戦(長野)を延長12回、5時間を超える死闘の末、6―6で引き分け。2位は変わらないが、勝率は5割で首位の巨人に並んだ。このまま一気に走りたいところだが、外野からは気になる指摘が…。上昇ムードの立役者であるマット・マートン外野手(33)に対して、他球団007が「この広島戦のおかげで、また調子を崩してくれるかも」とほくそ笑んでいるのだ。

 

 とどろく雷鳴に悲鳴も上がる中、開始されたこの日の試合。さらにスタンドの観客の携帯電話からは、付近の土砂崩れ警報を知らせるエリアメール着信音が鳴り響いても試合は続いたが、2回表終了時には雨が本降りとなって34分の中断。試合再開後は点を取って取られてのシーソーゲームとなり、5時間を超える熱戦の末、延長12回6―6で引き分け。日付の変わる直前にゲームセットの声を聞いた和田監督もさすがに疲労困ぱいの様子で「死力を尽くした結果。とにかく、よく頑張ってくれた」とナインをねぎらった。

 

 そんな中「ノーゲームにならなくて良かった。今後に響いてくれるかも」と喜んでいたのがセ球団の偵察部隊で「調子を上げてきたマートンが、これでまたいろいろ悩んでくれるだろう」という。ある球団の007がこう説明する。「マートンはこの試合直前のヤクルト2連戦(20、21日、甲子園)で(石川、新垣と)その日はコントロールがアバウトだった投手との対戦で結果を出した。もともとメンタルによるところが大きい選手だから、これで気分が乗ってくると本格的に復調してしまう。ただ、今日(23日)の相手は黒田。長くマートンが苦しんだ際どいコースを攻める投手。まさに好タイミングだった。これでまたゾーンに悩んでくれるよ」

 

 そもそも開幕からマートンが不振に陥ったのも「今季はストライクゾーンが広がって悩んでいる。もともと相手投手の失投を逃さず5割近く打ち、際どいところは手を出さないタイプの打者。ゾーンが広がったせいで見逃したボールの多くをストライクと判定され、手を出すようになって崩れた」(別のスコアラー)と言われている。

 

 それが、ここに来て「開き直って際どいコースを見逃すようになりつつある。やっかい」となっていたのが、この日、黒田に3打席すべて内野ゴロに封じられた。

 

 4打席目に大瀬良から中前打を放ったものの、他球団007は対黒田によって、また悪い流れに戻るはず、というのだ。

 

 試合後は疲れきった表情で苦笑いしつつ球場を後にしたマートン。虎がセ・リーグペナント争いをリードするためには欠かせない助っ人だが、果たして…。