中日が守備のミス連発で23日のヤクルト戦(岐阜)に3―5で逆転負けを喫した。1点リードの7回、荒木が二ゴロを一塁にまさかの悪送球。さらに左中間の打球を左翼手の藤井がダイレクトで捕りに行きかけ、後ろにそらす。そしてとどめは中堅手・大島と遊撃手・エルナンデスが飛球をお見合い。まずいプレーの続出で一気に3点を失って敗れた。谷繁監督は「あれだけミスが出て勝とうなんて奇跡ですよ。そういう試合です」と吐き捨て、帰りのバスに乗り込んだ。

 ミスが重なる試合も確かにある。しかし、気になるのはこの日の試合が屋外の岐阜・長良川球場で行われたことだ。中日ナインは屋根つきのナゴヤドーム育ちということで「ひ弱というのか、何というのか。ちょっと風があったり、雨が降ったりするとウチの選手はからきしダメになる」と以前から屋外球場が苦手と言われていた。ここ数年はそんな指摘も少なくなっていたのだが、この日は屋外球場に加え、試合途中に雨で中断するなど環境も最悪。そんな中でのミス連発だけに「またまたウチの悪い癖が出てきたんじゃないか」と心配の声が出ているのだ。

 23日現在、今季の中日の屋外球場での成績は10勝15敗。チームの借金5は、そのまま屋外球場での負け越しでもある。単なる偶然であればいいが鬼門となれば、大きな足かせとなりかねない。