本紙番記者が緊急座談会「巨人の高齢化を考える」

2015年06月24日 17時00分

DeNAにも敗れ、貯金がなくなった原監督

 巨人が23日のDeNA戦(東京ドーム)に2―7で逆転負け。勝利数の差で首位を守ったものの勝率5割となり、阪神に勝率で並ばれた。これでセ・リーグは「全球団貯金なし」という、開幕直後を除けば史上初となる異常事態に陥り「全球団借金」という事態さえ、現実味を帯びてきた。巨人に何が起きているのか。本紙番記者が緊急座談会を開催し、問題点に迫った。

 

 デスク:セ・リーグは弱いな…。肝心の巨人がこの体たらくでは、人気も実力もパ・リーグにどんどん差をつけられる一方だぞ。

 

 巨人担当A:さすがに異常な状況ですね。12連敗中だったDeNAにも負けて、これで最下位の広島までも2・5差。とてもじゃないけど、首位チームの雰囲気じゃありませんよ。

 

 デスク:確かにDeNAが連敗中、巨人も2勝10敗とドロ沼だったもんな。でも、他球団も輪をかけて弱いんだからいいんじゃねえか。優勝はやっぱり巨人だよ。

 

 巨人担当B:そうだといいんですが…。首脳陣や選手たち自身は「今も首位にいるのが信じられない」と。チームを見渡しても、投打に上昇気配が感じられないんですよね。

 

 デスク:序盤は投手陣が頑張っていたけど、最近はバテてきた印象はあるな。打線は相変わらず迫力に欠けるし。

 

 DeNA担当:そういえば、ベイの選手たちも「巨人の打者に以前ほど怖さは感じない」って口を揃えていましたね。

 

 巨人担当A:ちょっと、いきなりカットインしてこないでくださいよ! それに、ずいぶん“上から目線”な言い方ですね。

 

 DeNA担当:久しぶりに勝ったもんだから、うれしくて、つい…。それに、筒香にも本塁打が出てスッキリしたよ。

 

 デスク:筒香はいい選手になったよなあ。それにくらべて巨人はオジサンと小粒な若手ばかり。ここまでもどうやって勝ったのか思い出せない試合ばかりだもんな。かつての松井みたいなスター候補はいないのかよ。

 

 巨人担当A:実は一番の問題はそこなんです。投手は菅野や高木勇を始め、20代の選手が台頭してきましたが、野手は高齢化が進むばかりで…。不調のベテランに取って代わる若手の有望株が見当たらないんですよ。

 

 デスク:ドラ1の岡本はどうしているんだ? 村田が不振なら、今がチャンスじゃないか。

 

 巨人担当B:故障がちで、二軍でもいまだに0本塁打。原監督も「会社だって4、5月で研修期間は終わりだろ? もう7月になろうとしているんだから、荒波にぶつかっていかなきゃいかん」と苦言を呈しています。

 

 デスク:それでも目をつぶって使うというやり方もあるだろうに。日本ハムの中田なんか、相当我慢して使われてたぞ。

 

 巨人担当A:筒香の特大弾を見た巨人ベンチは、悔しさを通り越して羨望のまなざしを向けていました。ようやく球団内では危機感が高まってきて、今後はドラフト戦略や外部からの補強方針を見直す方向ですが、それもすぐに効果が表れるわけではありません。フロント陣は「数年は“暗黒時代”を覚悟しなくちゃいけないかもな」と暗い顔です。5月に就任したばかりの堤新GMも、問題山積で頭が痛いでしょう。

 

 DeNA担当:その点、ベイは村田、相川、金城と、巨人にだいぶ“人材”を引き取って…いや供給してきましたが、筒香や梶谷を始め、ちゃんと次代を担う選手は育っています。投打に若いチームなのでまだ波はありますが、チーム力は着実に上がっていますし、期待感にあふれています。

 

 巨人担当A、B:いちいち言い方がムカつくな…。

 

 デスク:となると、巨人は4年ぶりに優勝を逃す可能性もありそうだな。親会社の幹部もご機嫌ナナメだろう。

 

 巨人担当A:渡辺最高顧問が今日の試合を観戦に訪れていましたが、最近の惨状に「どうにもならない」とムッツリでした。

 

 デスク:秋が来る前に火が付きそうな雰囲気だな。そろそろストーブ取材に取り掛かれよ。

 

 巨人記者A、B:エーッ、まだ6月ですよ!

 

 DeNA担当:フフッ。なんか巨人は大変そうだな…。

 

 デスク:オマエも1勝したぐらいで浮かれてるんじゃねえぞ。