阪神が混セ抜け出しへ妙な自信

2015年06月23日 16時00分

広島戦のため、長野に移動する和田監督

 首位から最下位まで3・5ゲーム差(22日現在)と歴史的な大混戦のセ・リーグで阪神が妙な自信をみなぎらせている。首位・巨人に0・5ゲーム差の2位とはいえ、チーム状態が他球団よりずばぬけているわけではない。なのに胸を張る“理由”とは…。

 

 阪神は22日、広島戦に向けて長野へ移動した。チームは3連勝で借金完済に成功。首位・巨人に肉薄している中、和田監督は「(借金が)ちょうどゼロになって、ここからが再スタートだと思う。相手うんぬんよりも一つひとつ」ときっぱり。23日は長野、24日は富山と地方での連戦。就任以来、14勝3敗と地方球場で無類の強さを誇る指揮官は得意の舞台でいい流れをさらに引き寄せようと気合十分だ。

 

 歴史的な大混戦のセ・リーグペナント争いだが阪神サイドは「この状況は歓迎。うちのフィールド。いけるで!」(球団関係者)と自信満々でいる。現在の2位という位置は阪神がセで唯一、先の交流戦に勝ち越したことよりも、巨人、DeNAが揃って交流戦で負け続けてくれたからこそ。いつ、どの球団が首位や最下位となるか、全く分からない中、なぜ、そこまで言えるのか。

 

 球団関係者は、こう話す。「どの球団も浮き沈みが激しくなるとしんどいもの。でも、ウチは他よりも慣れている。(今季は)開幕から連勝と連敗を繰り返し、ひどい負け方もあった。天国と地獄を何度も体験した。それと去年を思い出してほしい。監督がクビになるとか、去就報道がいっぱい出て野球どころじゃなかったのに、日本シリーズまで出場した。そんなチームないでしょう。全く同じじゃないけど、要は何が起きても慣れている。多少の順位の入れ替わりぐらいではバタバタしない。だから、今の状態はウチにとっていい」

 

 今季の阪神は開幕3連勝と最高のスタートを切りながら、その後連敗もあり最下位にも転落。すでに全順位を経験した。昨季は和田監督の去就が騒がれながら、2位でクライマックスシリーズに進出し、日本シリーズまで駒を進めた。近年そこまでの浮き沈みを立て続けに経験しているのは阪神だけ、というわけだが…。何だか、都合よく考えすぎているような気もするが、さて、うまくいきますかどうか。