弱気の巨人…投手陣の配置替え構想浮上

2015年06月23日 16時00分

左から杉内俊哉、菅野智之、高木勇人

 王者巨人がフラフラだ。中日3連戦では自慢の救援陣が崩壊し、屈辱の4カード連続負け越しを喫した。23日からのDeNA戦を前に、首脳陣はようやく大胆なテコ入れ策に着手。ただし首位のままだと派手にも動けず、対応は遅れがちだ。そこで現状打開を期待する球団内からは、ついに首位陥落を願う声まで飛び出している。

 

 屋台骨に入ったヒビは、もはや隠し切れないところまできている。7勝11敗で屈辱の11位に沈んだ交流戦から心機一転、“リスタート”を誓ったリーグ戦再開最初の中日3連戦で、チームの傷口はさらに広がってしまった。

 

 初戦はマシソン、山口、澤村の“勝利の方程式”が立て続けに打ち込まれ、3点リードを守り切れず5―8でまさかの逆転負け。3戦目も1点リードで登板したマシソンがソロ2発を浴び、3―4で今季17度目の逆転負けを喫した。

 

 巨人のリーグ3連覇は、山口やマシソンらを始めとするブルペンの安定感に支えられてきた。だが今季は“方程式トリオ”がすでに9敗。それでも首脳陣は3人への絶大な信頼感を口にし、メスを入れることには否定的な姿勢を貫いてきた。

 

 ところが、22日になって、その方針に変化が表れた。“方程式”の3人の起用法について、斎藤投手コーチは「何試合か結果が出ていないのはしょうがない。代わるヤツは当然いないし。3人が結果を出してくれないといけない。ヤツらがやられたら、負けるわけだから」と同様の言葉を繰り返しつつ、「あまりにも続くようだと考えないといけない」とついに再編の可能性を口にした。

 

 方程式解体をにらみ始めたのは、その後の言葉でより明白となった。同コーチは「(マシソン、山口、澤村の)代わりはいない。じゃあ、誰がいるのか。大幅な変更をしなければならない。大胆な配置転換? そうだね」と語り、先発陣を巻き込んだ配置換え構想を温めていることを示唆した。

 

 ただ、現場では「状態が良くないといっても、まだ首位。あわててドタバタ動くのもどうか」とブレーキをかける意見も根強い。しかしそうこうしているうちに、最下位まで3・5差の混戦にのみ込まれてしまった。

 

 のんびりムードの現場に強い危機感を抱く球団内からは「一度、首位から陥落してしまったほうがいいのかもしれない。現場の危機感が高まって、首脳陣も大胆に動かしやすくなるだろう」と禁断の声まで上がっている。

 

 現在まで首位を守ってこられたのは12連敗中のDeNAのおかげだが、それも今となっては“ありがた迷惑”。ドロ沼決戦の結果次第で、巨人の内部は一気にあわただしくなりそうな気配だ。