DeNAの早すぎる試合中止は営業サイドの都合?

2015年06月22日 16時00分

試合前の練習でフライを追う中畑監督(中)。雨はほとんど降っていなかったが…

 DeNAの早すぎる試合中止の判断に両軍ナインがブーイングだ。21日のDeNA―広島戦(横浜)は試合開始3時間前、天候不良による中止が決まった。12連敗中のDeNA中畑清監督(61)は「やれば勝っていた」と悔しがったが、そのスピード決断の裏には営業サイドのある思惑が隠されていた。

 

 DeNAの練習時間に雨はほとんど降っていなかった。試合中の降雨予想が中止の理由だったが、実際には試合開始予定の午後1時になっても霧雨が降る程度。横浜から直線距離で約43キロしか離れていない千葉では、ロッテ―楽天戦(QVC)が一度も中断することなく無事に行われた。

 

 広島ナインも「(中止の)判断が早くないですか?」と首をひねるほど。DeNAの球団関係者は「ユニホームのせいですよ」と声を潜めた。

 

 この日は前日に引き続き、女性限定ユニホーム付きチケットを持つ女性にユニホームが配布される日。入場前のみ受け取り可で、受け取り開始は午前10時前後だった。

 

 このチケットのただし書きには「試合開始3時間前の時点で天候不良の場合、お受渡しが中止になる可能性がございます」と記されていた。中止決定は約3時間前の10時15分で、配布もなくなり混乱は生じなかった。仮にユニホームを配り始めてから中止になった場合はユニホームをもらえない観客が出る可能性もあり、決断を早めたという。

 

 もちろん、営業的に中止は痛い決断だった。チケットは前売りで完売しており、物販を考えても、できればやりたかったという。一方で今月5日の西武戦(横浜)で開催を強行したものの、雨による3回の中断を挟み、5回雨天コールドによる引き分けになったことも記憶に新しい。

 

 収まりがつかないのはDeNAナインだ。12連敗中で最悪のチーム状態だけに“恵みの雨”と思われそうだが、実際は逆だった。「こっちは三浦さんが先発だし、相手は福井。勝つんだったら今日だった」。前田、ジョンソンと続いた広島先発が、実績で劣る福井だっただけに試合が流れたことを悔やんだ。

 

 連敗ストップは巨人戦(23、24日=東京ドーム)に持ち越しとなったが、巨人の先発予定は高木勇、杉内と強敵。果たして今回の決断は吉と出るか、凶と出るか?