遠山氏が古巣・阪神にカツ「熱くなれ!!」

2015年06月21日 10時00分

選手の動きをチェックする和田監督(後方中央)。左は平田ヘッドコーチ

【遠山奨志 ブラッシュ一本締め】阪神は交流戦を10勝8敗とセ球団で唯一、勝ち越して終えた。だが、チーム状態はいまひとつ。攻守ともに、まだまだ精彩を欠いたままだ。今後、さらに混戦が予想されるリーグ戦をいかに戦い抜くか。虎OBで本紙評論家の遠山奨志氏が怒りの緊急提言をした。

 

 和田監督が「(成績が)全部低い。盗塁、四球、本塁打も少ない。選手それぞれで原因がある」と危機感をあらわにしたが、まさにそう。セ6球団すべての調子が悪いから、この位置にいるだけ。セの順位がひしめき合っている状況を考えれば、一気に最下位転落だってあり得る。

 

 そんな中、私が不安を感じているのが、ベンチのムードだ。チームに言いたいのは、昨季までのスローガンだった「熱くなれ!!」を忘れているんじゃないのか、ということ。今の阪神を見ていると、どこか冷めている印象。選手、コーチが、ちゃんとコミュニケーションをとれているのか。時にはコーチと選手でケンカになるくらいでいい。「あの走塁は何だ!」とかベンチ内で選手とコーチが言い合うくらいに。それくらいの熱さが欲しい。

 

 先日のオリックスとの“関西ダービー”なんてひどかった。3連敗したが、15失点、10失点と2試合もボロ負けしているのに終わった後は、何もすることなく静かに帰るだけ。打つ、打たないは仕方ないとして、一生懸命さ、ひたむきさは、必ず勝ちに結びつくんだから。本当に誰も熱くなっていない! これではダメだ。ファンの皆さんは毎日、甲子園を満員にして熱い応援を送っている。お立ち台で『また球場に来てください』と言うのなら、いま一度、あの「熱くなれ!!」を頭、肉体に焼きつけないといけない。和田監督ら首脳陣も熱くなってほしい。バカになったっていい。必死さが伝われば、選手だって熱さでこたえてくれるはずだ。

 

 そういう意味で独立リーグから新入団のペレスには期待している。やる、やらないは別にして、入ったことが大きい。貪欲にやる姿が周囲にも影響を与えるだろう。何より、ここまで本調子にならないマートンのケツに火がつく。いや、これで火がつかなければ本当に彼は今年で終わってしまう。

 

 チームには十分、優勝の可能性がある。そのために今後、誰もが「熱くなれ!!」をバカになってできるかどうかが、最大のカギになる。(本紙評論家)