ソフトB武田が明かす“大変身”の理由

2015年06月21日 10時00分

2桁勝利に自信を見せた武田

 交流戦3試合に登板し2勝、防御率0・86と快投を連発したソフトバンクの武田翔太(22)が、初の2桁勝利に自信を深めている。今季は開幕からローテーションを守り、ここまで5勝2敗。目標達成へ順風満帆に見えるが、交流戦前までは防御率4・50と安定感を欠いていた。単にセ界の打者に強いだけなのか。それとも――。

 

 武田といえば、大きくタテに割れるカーブが代名詞。右腕は「相手の頭の中にカーブがあるというのは分かっていた。それをうまく利用できた」と振り返る。伝家の宝刀の存在が、普段、対戦の少ないセ・リーグ打者との駆け引きで優位に立てた理由の一つだった。だが、セ界を圧倒した最大の理由は他にあった。

 

 それは投球時のチェックポイントの簡略化だ。「交流戦前まではフォームのチェックポイントが10個あった。それを3個に集約したんです」(武田)。①打者を見るときの目線の向け方、②投げるコースに向ける体の方向、③投げ始めからフォロースルーまでのリズム。この3つに整理できたことで、打者との対戦に集中できるようになったという。本来、配球や打者との駆け引きに意識を割くところを、フォームチェックに割きすぎていた。「これまでは50%対50%だった。それが打者との勝負に90%くらい集中できるようになった」と武田は確かな手応えをつかんでいる。

 

 鷹の次世代エースは「このまま行ければ2桁勝てると思う。チームに1つでも多くの貯金を作れれば」と風格が漂ってきた。次戦登板は23日西武戦(大宮)となる。序盤戦で安定感を欠いたパ・リーグとの戦いに戻るが、どうやら不安はなさそうだ。