中日・山本昌(49)が18日、ウエスタン・リーグ阪神戦(鳴尾浜)で右ヒザ故障から復帰。注目のマウンドは2回、打者9人に20球を投げて3安打1失点。上々の試運転を終えた山本昌は「課題のストライクが取れて良かったし、楽しめた。投げれるようになってから十二分に準備してきたが、やはり試合は違う。初球から振ってくる打者(江越)に簡単に入って打たれたのは嗅覚が足りなかった。もう少し丁寧にいかないとね。でも、体は問題ない」と話した。

 3月3日に行われたウエスタン・リーグ春季教育リーグのソフトバンク戦(ナゴヤ球場)で、わずか1球で右ヒザを痛め、右膝蓋靱帯(しつがいじんたい)炎と診断された。それ以来の実戦。登板前は「もうケガをしたくないという気持ちのほうが大きい」と不安そうだったが、無事に第1段階をクリアしたことで手応えをつかんだ。「今度は5イニングを2、3回やって早く一軍の戦力になるようにしたい。8月11日の50歳の誕生日までに? まだ1か月半ある。球宴前? 順調にいってよければ希望はそう。呼んでもらえるようにしたい」と早期復活の青写真も口にした。

 18日現在、中日は借金5の5位。先発陣は崩壊寸前で頼れるのはリーグトップの7勝を挙げている大野だけという状況だが「中日は伝統的に夏場に強いし、自分も強い」ときっぱり。世界最年長勝利はマリナーズなどで活躍したジェイミー・モイヤーの49歳5か月。レジェンド左腕は50歳の誕生日までに、チームを救う復活星で世界の頂点に立つ気だ。