ああ10連敗…キヨシ憎しのDeNA包囲網

2015年06月15日 16時00分

 DeNAは日本ハム戦(14日、札幌ドーム)に1―3で敗れ、横浜時代の2008年以来となる10連敗を喫した。交流戦は3勝14敗1分けに終わり、勝率1割7分6厘は歴代ワーストと不名誉な記録も打ち立てた。貯金をきれいに使い果たし、借金を抱えた中畑清監督(61)は19日から再開するセとの戦いでの巻き返しを狙う。だが、そんな指揮官の前には他球団の「キヨシ包囲網」が広がりつつある。

 10連敗は2012年にDeNAが発足してから球団史上ワーストで、最大11あった貯金はついに借金1に転じた。中畑監督は「よく負けたな…。いい試合をしたけど力負けした」と悔しさを押し殺しながら話した。セ・リーグが再開する広島戦(19日、横浜)から仕切り直しといきたいところだが、そうは問屋が卸さない。

 セ球団の首脳陣の一人は「リーグ再開後はもっとも弱っているDeNAからいかに勝ち星を奪うかがテーマ。特に交流戦前の中畑監督の言動に一番頭に来ているのが巨人。原監督本人はそれほどでもないが周囲は“キヨシ憎し”でまとまっている」と明かす。

 確かに中畑監督は首位を独走していた際「首位は居心地が悪い」「早く巨人に抜いてほしい」と度々発言。4月に原監督がインフルエンザで休養した際も「治療法を教えようか?」とはしゃいでいた。ケガ人が出る中、苦心して追いかけていた巨人からすれば挑発以外の何ものでもない。口は災いのもとで、調子に乗りすぎた中畑・DeNAに強烈なしっぺ返しが待ち受けているという。

 それに加え、前半戦の快進撃を支えた石川、梶谷、筒香ら主力がケガの影響もあって不調に陥っている。さらには中継ぎ陣にも疲労がたまっており、前出の関係者は「クローザーの山崎康のボールにもかつてのキレはないしいつ故障してもおかしくない。逆転勝ちを重ねていた頃の勢いはもうない」と断言。チーム力の低下は著しいという。

 また、巨人が日本ハムと2対2のトレードを成立させ補強に取り組む一方で、DeNAはグリエルとの契約を解除したにもかかわらず動きがない。補強と言えそうなのはこの日先発した育成出身左腕・砂田を支配下登録しただけとフロントも後手に回っている。

 勝ちやすい相手から白星を奪うのは勝負の常。今後は表ローテをDeNAにぶつける球団も増えてくることが予想される。今季のDeNAは逆転勝ちが17試合とここまで勢いだけで勝ってきた。10連敗で完全に消滅した勢いを再び取り戻すには、並大抵のカンフル剤では難しそうだ。

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