サヨナラ負け巨人を激辛分析「自分たちのボールに酔ったGバッテリー」

2015年06月16日 10時00分

サヨナラに沸くロッテナインを尻目に、澤村(右)はぼうぜん

 巨人が14日のロッテ戦(QVC)に2―3で逆転サヨナラ負けを喫し、3連敗で交流戦全日程を終了した。最終回、1点差に追い上げられ、一死二、三塁のピンチでマウンドに上がった守護神・澤村拓一投手(26)が代わりばな、今江に同点打を許すと、最後は吉田のサヨナラ打で万事休した。本紙評論家・得津高宏氏はこの場面での巨人バッテリーの配球を問題視。気持ちだけが先走る、巨人の現状を嘆いた。

 得津氏が指摘したのは9回裏、同点タイムリーを打たれた今江への配球だった。先発・高木勇からバトンを受けた澤村は1、2球目と、ともに150キロ超の直球で簡単に追い込むと、相川は3球目にフォークを選択。これが内角高めに抜けてファウルにされると、その後も2球続けて直球を要求し最後は外角高め149キロのボールを右前にはじき返され同点とされた。

 このプレーに「敗因はズバリ、自分たちのボールに“酔った”バッテリーにある」と断じた得津氏はこう続けた。「パ・リーグの打者は総じて速いボールに強いのは分かっているはず。特に今江は海千山千が多いロッテの中でも速球にはめっぽう強く、勝負強い。それなのになぜ直球を要求したのか。ワイルドピッチやパスボールを恐れたのかもしれないが、それでも変化球を投げないことには勝負にならない」

 得津氏が「考えた野球ができていない」と苦言を呈したのは今回のプレーだけではない。13日の同カードで犯した、坂本勇人内野手(26)のけん制死だ。1点を追う8回、二死二塁の走者だったがリードを広げすぎ、捕手からのけん制球でタッチアウト。試合後、原監督は「攻撃的な中で、ああいうミスはあまり責めたくない」とむしろ積極性を評したが、得津氏は「何を考えているんだと言いたい。原監督もかばって言っていることだと思うが、一番大事なランナー。本当ならば罰金モノですよ。巨人は12球団の『見本』となる野球をやってきたはず。一体どうしてしまったのか」とバッサリだ。

 交流戦が終了し、19日からリーグ戦へと戻る。慢性化した打撃不振や故障者続出など、今の巨人にはクリアすべき問題が多い。原監督は「時間を正しく使って心技体、いい状態で普通のペナントの戦いをするということです」と前を向いたが、どこまで軌道修正できるか。