原巨人 コーチ陣総入れ替えも

2015年06月13日 16時00分

原辰徳監督ら首脳陣

 巨人・原辰徳監督(56)のイライラが頂点に達している。12日のロッテ戦(QVC)は終盤の反撃もあと一歩及ばず、4―5で敗れた。貧打線は一時より上向いてきたが、ここぞの勝負弱さは相変わらず。指揮官の怒りの矛先はついにコーチ陣を直撃し、ベンチには不穏な空気が漂っている。

 

 前夜大勝の勢いは続かなかった。初回に幸先良く先制したが、この日は先発のマイコラスがパッとせず、7回途中5失点でKO。打線は一時同点に追いつく粘りを見せたものの、再三の好機を生かせず、あと1点が遠かった。

 

 試合後の原監督は「もう一本というところですね」。悔しさを押し殺すように淡々と語ったが、我慢はいいかげん限界に近付いている。不満の矛先はズバリ、コーチ陣だ。

 

 前日は堂上が4安打4打点と気を吐いたように、今季打線で活躍が目立つのは、二軍から昇格したての選手ばかり。札幌から幕張への移動中、指揮官は「(昇格から時間がたつと)みんな調子が落ちてしまう。一軍も練習法を見直さないといけない」と語っていた。

 

 さらには、不敵な笑みを浮かべて「コーチ陣を総入れ替えしないといけないかな」とボソリ。冗談とも本気ともつかない発言に、周囲は凍りついた。実際、原監督は昨季途中で一、二軍のバッテリーコーチ入れ替えを断行している。同じく貧打に苦しんでいた2011年には、幕張でのロッテ戦で「コーチも、のほほんとやっているんじゃないか」と、ベンチの空気を締め直したこともあった。

 

 コーチ陣を束ねる川相ヘッドコーチは試合後、「安打が出なくても、併殺でも1点が入れば。とにかく1点を取るということです」と語ったが、指揮官が望んでいるのは、根本的な貧打解消策だ。チームスタッフによると「交流戦が終われば、リーグ戦再開まで日が空く。その期間中に(指導力に定評がある)内田二軍打撃コーチを招き、一軍コーチ陣に“研修”を受けさせては、というプランも上がっている」という。

 

 また故障者の大量発生も、原監督のイライラを増幅させる原因となっている。ここ数日でも片岡と金城が離脱。故障部位こそ違うが、今季の巨人は筋肉系のケガがはやり病のようだ。内海、大田、阿部、村田、相川、坂本、亀井、寺内…と故障者の名前を挙げれば、正直きりがない。

 

 チームが乗り切れない大きな原因となっていることから、この問題には球団内でも「いくらなんでも、けが人が多すぎ。コンディショニング部門の人間は責任を感じてもらわないと困る」と厳しい声が飛んでいる。ここのところの敗戦続きで、リーグ首位の座も安泰ではない。追い込まれたベンチは、指揮官の要求に応える一手を打てるか。