岩貞 また藤浪の“ハッパ”が重圧に

2015年06月12日 16時00分

マウンドで汗を拭う岩貞

 阪神は11日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)に延長11回、3―5でサヨナラ負け。勝率は再び5割に戻った。交流戦の首位攻防3連戦に負け越しとなったが、なかでも特別ショックを受けていたのが先発し、5回3失点降板のプロ2年目・岩貞祐太(23)。これには前日10日の試合で4勝目を挙げた藤浪の“重圧口撃”が絡んでいた…。

 

 勝てば交流戦首位に躍り出る試合で、阪神ナインは最後まで粘りを見せたが、延長11回、ベテラン・安藤が二死から松田にサヨナラ2ランを浴び、力尽きた。昨年の日本シリーズ敗戦のリベンジをもくろんでいた和田監督は「点が取れない中、よく追いついて何とかしのいだけど…」とがっくり。この日は苦手の相手先発・武田攻略のために代打役の狩野を「6番・DH」でスタメン起用。こちらは1本塁打を含む2安打と結果を出したものの、マートンが3試合連続無安打とブレーキとなるなど、終わってみればソフトバンクの底力に屈した。

 

 そんな中、誰よりもショックを受けていたのがこの日、先発し5回6安打3失点で降板した2年目・岩貞だ。中西投手コーチは「よく粘れたと思う」と一定の評価を口にしたが、当の本人は「悔しいというか…。もう少し、どうにかできたんじゃないかと思います」と顔面真っ青。そこにあったのが藤浪からの“重圧口撃”だ。

 

 前日10日のソフトバンク戦で4勝目を挙げた藤浪はヒーローインタビューで「明日は(先発が)岩貞さんで九州出身ですし、ビシッと抑えてくれると思うので期待していてください」と突如、観客に岩貞の存在をアピール。仲間に奮起を促すほほ笑ましい話だが“藤浪が岩貞に”は、今回が2度目のこと。

 

 昨季の9月12日にもお立ち台で藤浪は「次は岩貞さんが頑張ってくれると思うので、ファンの皆さんは期待してもらったらいいと思います」と発言。だが、翌日に登板した岩貞は1回4失点であっけなくKO。岩貞は周囲に「せっかく言ってくれたのに申し訳なかった…」と落胆していた。この日はその分も取り返す大チャンス。だが、またも藤浪の期待に応えられなかった。これが悔しくてたまらないわけだ。

 

 岩貞は3学年下の藤浪を「若いのに野球観も生活もしっかりしていてすごい」と尊敬している。公私でも仲がよく、藤浪が趣味で弾くギターも何度も聴いてきたほどの間柄でもある。「何とか、藤浪の“ハッパ”をプレッシャーにせず、力にして頑張ってくれると思ったんだけどね…」とは球団関係者。まさに残念無念の岩貞だ。