巨人・堂上の熱血エピソード サウナで腹筋特訓!

2015年06月13日 10時00分

フェンス直撃の一打で三塁へ激走する堂上

 巨人が11日の日本ハム戦(札幌ドーム)に8―4で逆転勝ち。連敗を5で止めた立役者はこの日、一軍登録され「8番・左翼手」で即スタメン出場した堂上剛裕外野手(30)だ。4打数4安打4打点の大暴れでチームの危機を救った。昨オフに中日を戦力外となり地獄を味わった男には“熱すぎる一面”があった。

 

 初回こそ守備のミスで相手に先制点を献上したが、自慢の打棒ですべてを帳消しにした。2点をリードされた3回無死二塁からまずは右前適時打で1点を返すと、4回は二死一、二塁から左前へ同点打。6回は二死から中堅フェンス直撃の三塁打でチャンスをつくった。さらに、3―3の同点に追いつかれた直後の8回は一死一、二塁の場面で4番手・宮西から右中間を破り2者を迎え入れる決勝適時二塁打だ。

 

 今季は巨人の育成契約から支配下登録を勝ち取り、この日は一軍昇格して即お立ち台に上がり「本当に自分でもビックリしています。明日の1試合にすべてを出すつもりで頑張ります」と笑顔を見せた。

 

 試合後の原監督も興奮を抑えきれなかった。「二軍から上げて大活躍でね。大きな仕事をしてくれました」とたたえ、即座に結果で応えたことに「正しい練習をしているということでしょう。一軍も少し練習を考えないといけない」とまで言い切った。

 

 8年ぶりの6連敗が目前に迫っていたベンチには重苦しいムードが充満していた。それも堂上が振り払った。同じ左打者の亀井は堂上について「神様です。堂上が打ってくれなかったら、どうなっていたか…」とナインも感謝しきりだった。

 

 ファームでは内田二軍打撃コーチから、あまりトップの位置にこだわらず「流れの中で打てるように」と助言され、その通りに実践した。ただ、真摯な姿勢は今に始まったことではない。

 

 昨季までともに中日でプレーし、今季から巨人で同じ釜の飯を食う吉川は“ハダカの堂上”のこんな一面を明かしてくれた。「中日の時から頼れる先輩で、熱いことをするのが好きなんです。風呂やサウナで一緒に腹筋したりしてました。自分が後から入って、先にやられていたら『しまった!』という気持ちになる。息が苦しくなってからが勝負でした」

 

 地道な努力こそが背番号91の真骨頂。くしくも、この日は尊敬する古巣の先輩・和田が2000安打の偉業を達成した。うれしい知らせを聞いた堂上は「マジですか? ビックリです」と自分のことのように喜んだ。チームを救ったこの勢いのまま、常勝軍団の中軸となれるか。