ヤフオクドームで勝てない…阪神のトラウマ

2015年06月10日 16時00分

4回の攻撃前には円陣を組んだ阪神ナインだが、大隣を打ち崩せなかった

 昨年の日本シリーズの悪夢再び? 阪神は9日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)に0―5と完敗した。4連勝と上昇ムード、意気揚々と博多の地に乗り込みながらの力負け。この裏には、やはり、あの苦い思い出が…。

 

「ホークスは調子のいい打者が多くいましたし、警戒しすぎた部分があるかもしれません」。5回途中4失点でKOされた先発・岩田は敗戦後、うなだれながら、こう話した。ゴロを誘う低めのボールはことごとくソフトバンク打線に見極められ、カウントを苦しくしてから痛打されての今季3敗目。“らしさ”を欠いて炎上した左腕について和田監督は「相手もあるし、球場の器もあって細心の注意を払ったんだろうけど、大胆さがなかった。ほとんどの打者にボール先行だった」と悔やんだ。

 

 あるコーチも「岩田らしくなかった。警戒しすぎだ。クリーンアップは仕方ないが、7~9の下位打線や2番とかはどんどんストライクを取りにいけばいいのに、意識しすぎ」と指摘。そして「あの(日本シリーズの)経験があるからなぁ…」と、ため息をついた。

 

 昨年の日本シリーズ、阪神は甲子園で1勝1敗と互角の戦いを見せながら敵地・ヤフオクドームで3連敗し、栄冠を逃した。その悔しい記憶は虎ナインの脳裏に焼きついており、試合前は「今日勝てば交流戦首位になるし、去年の嫌なイメージもなくなる」と苦い思い出を払拭しようと意気込む声が飛び交っていた。

 

 だが、それが裏目に出た。「警戒しすぎたのは岩田だけじゃない。チーム全体がそういう空気になって後手に回ってしまった」と別の関係者が漏らしたように、打線も、その日本シリーズ第3戦で7回3安打無得点に抑え込まれた大隣に再び沈黙。打倒ソフトバンクに入れ込みすぎて、逆にいつものプレーができなくなってしまったというわけ。

 

 因縁の地での3連戦で黒星スタートとなり、和田監督も「防戦一方のゲームになってしまった」とがっくり。このままでは“ヤフオクドームショック”の過去をさらに引きずるだけ。残り2試合で何とかしなければならない。