熱いゼ松田!! 1000安打自らお祝い14号2ラン

2015年06月10日 11時00分

3回、1000安打となる14号2ランを放ち「熱男!」と叫ぶ松田。右端は大隣

<ソフトバンク5-0阪神(9日)>記念すべき一打を祝砲で飾った。ソフトバンクは9日の阪神戦(ヤフオクドーム)に5―0で快勝した。主役は選手会長だ。3回に松田が通算1000安打目となる14号2ランを放った。今季ハイペースで本塁打を量産する鷹の元気印が“一発回答”で万雷の拍手を浴びた。投げては調子を落としていた大隣が、115球4安打完封で約1か月ぶりの5勝目。チームは連勝を6に伸ばし、貯金も今季最多の13に。強さ際立つ虎退治となった。

 

 自らを祝福するようにダイヤモンドを周りながら力強く2度両手を叩いた。3回一死一塁、岩田が投じた内角低めのカットボールを左翼席へ。松田がプロ野球280人目となる通算1000安打を本塁打で決めた。

 

 リードを3点に広げ、試合の主導権を完全に握る一発。選手会長は「(8球目まで)しっかり粘れたし、いいホームランになった。(1000安打は)大きな数字だと思うが、ここまで積み重ねてきた結果。これからも1本1本積み重ねていきたい」と喜んだ。

 

 通過点ではあるが、意識する数字だった。「選手名鑑を見ていて(安打数が)3桁と4桁は、やっぱり違うよなぁって思いながら見ていた。自分も早く4桁の仲間入りをしたいと思っていた」。プロ野球選手としてのステップアップを実感する節目の一打となった。

 

 ただ、達成までについては不満があるようで「遅いよ! 遅すぎるくらい。(大卒)10年目での達成。もっと早くクリアしなければいけなかった」。高校通算60本塁打、大学通算19本塁打。2005年希望枠入団の大器は、度重なるケガに泣いた。本人の「もっと早く」という思いは、主力としての責任感から来ている。記録到達後「1001安打目、頑張ります」と語った32歳は、次の第3打席で中前打。マルチ安打の活躍で鷹打線をけん引した。

 

 選手会長のド派手な一発で沸く鷹党をさらに盛り上げたのは、大隣の快投だった。3連敗を喫し1か月以上勝ち星のなかった左腕。試合前日には、工藤監督から直接指導を受けた。誰よりも不振脱出を待望していた指揮官に、4安打完封の5勝目という結果で恩返しした。昨年の阪神との日本シリーズ第3戦、7回3安打無失点の奮闘を思い起こさせる投球で、信頼回復に成功。背番号28に安定感が戻った。

 

 交流戦首位争いでしっかりと先手を取り、左翼スタンドに詰め掛けた虎党を沈黙させた。貯金を最多の13に更新する今季初の6連勝。工藤ホークスの勢いはどこまで続くのか。