デーブ楽天が因縁のDeNA戦(9~11日、コボスタ宮城)に向けて燃えている。

 7日の広島戦(マツダ)に1―3で敗れ、1勝2敗の負け越し。惜しくも3カード連続勝ち越しを逃した大久保博元監督(48)だが、「切り替える」と前を向いた。次カードは「師匠」と呼ぶDeNAの中畑清監督(61)との“師弟対決”。「DeNAは打線の中軸もしっかりしているし、逆転勝ちが多いのはチーム力がある証拠。手ごわい相手」と、警戒心を怠らない大久保監督は「師匠相手にやってやる」と“恩返し”を誓う。

 監督だけではない。楽天の選手会長・藤田一也内野手(32)は2012年途中にDeNAからトレードで移籍。その際、涙で送り出してくれた中畑監督には恩があるが、藤田は「そう簡単にやられるワケにはいかない。古巣をイジメますよ」と言い切った。

 セ2位で首位をうかがう古巣の状態は常にチェックしており、「筒香、梶谷、石川たちが頑張ってチームを引っ張って首位を争っている。あのメンバーたちの活躍には感慨深いものがある」と後輩たちの躍進を喜ぶ一面も見せた。

 10日の2戦目は“ハマの番長”三浦大輔投手(41)の登板が濃厚。藤田は「三浦さんとの2年前の対戦は横浜スタジアムで打てなかった。今回はコボスタでホームですしその分、打ちたい」とリベンジを狙う。

 監督と主力選手の熱い思いを武器に、楽天は引き分けを挟む4連敗中で交流戦単独最下位と苦しむ中畑DeNAを徹底的に叩く決意だ。