今季初登板で醜態…内海が明かしていた“肉体の異変”

2015年06月07日 10時00分

4回に両太もも裏のつりを訴え無念の降板となった内海

 巨人・内海哲也投手(33)が“開幕戦”で醜態をさらした。5日のソフトバンク戦(東京ドーム)で今季初先発したが、4回途中7安打5失点と打ち込まれ、揚げ句両太もも裏がつって降板。チームも4―8で敗れ、試合後に即二軍行きとなった。かつての最多勝投手とは思えない姿は、単なる調整不足か、それとも衰えなのか――。左腕は以前、本紙に気になる“異変”を明かしていた。

 

 もう限界なのか…。開幕直前に左前腕部の炎症で出遅れた内海は、懸命なリハビリを経て、万全な状態で自身の開幕戦を迎えたはずだった。

 

 しかし、直球にかつてのキレはなく、制球も甘い。序盤で2点の援護を受けながら、たちまち3回に一発で同点に追いつかれる。続く4回にも、一死二、三塁から決して打撃に定評があるわけではない細山田に左越えの2点適時二塁打を浴びて勝ち越しを許した。

 

 さらに次打者の摂津に対して3球を投げたところで、両太もも裏がつるアクシデントが発生。顔をしかめた内海はマウンドに駆け寄った斎藤投手コーチとトレーナーとともにベンチに下がると、ここで交代となった。

 

 左腕の乱調が響き、リリーフ陣も打ち込まれてチームは大敗。試合後の指揮官は、内海への感想を求められると「う~ん…」とうなったまま、しばらく言葉が出ない。「今季初登板とはいえ、本来の(内海)という部分で言ったら、ちょっと景色が違う」とムッツリ。会見では明言こそ避けたが、一軍合流5日目にして、二軍降格を決断した。

 

 内海は2011年に18勝、翌年に15勝を挙げて2年連続で最多勝タイトルを獲得したが、以降は成績が下降線をたどっている。

 

 昨季は左肩痛の影響もあって、7勝9敗に終わった。そして今季は再びケガで出遅れた。周囲では“限界説”も飛び交う。

 

 実は昨オフの時点で、内海本人は自分の肉体に起きている“異変”を感じ取っていた。「(昨季は)毎回毎回、同じようないい状態で準備ができなかった。疲れがとれなくなってきているんです。自分の年齢を考えながら調整しないといけない」と本紙に打ち明けていた。

 

 まだ33歳と老け込むには早い。ただし“衰え”がくるスピードは人それぞれ異なる。首脳陣の中にも「人は年々ひとつずつ年を取る。そう簡単に改善できるとは思えない」とはっきり限界説を唱えるコーチもいた。

 

 この日、巨人ベンチは誰もがエースの復活を期待した。だが試合後は「二軍で十分調整してきたはずなのに、以前のように直球が走っていない。ホークスの打者に変化球を待ちながら、直球に合わせられている。あれじゃ苦しい」とベテランスタッフも表情を曇らせた。

 

 試合後の内海は「患部を気にして投げ込みができなかった分、一度つくり直すつもりで明日から頑張っていきたい」と巻き返しを誓ったが…。投手陣が充実している今季、再び割って入る機会は訪れるかどうか。背番号26に向けられた視線は、さらに厳しくなった。