「阪神交流戦1位へのキーマンは福留」と本紙評論家・得津氏

2015年06月07日 16時00分

交流戦首位へカギを握る男は福留だ

 例年鬼門だった交流戦で阪神が健闘している。本紙評論家の得津高宏氏(68)は「阪神の交流戦1位の可能性もある」としているが、その最大のキーマンとして指名したのが、PL学園の後輩である福留孝介外野手(38)だ。得津氏は福留の勝負強さこそがチームをさらに浮上させると見ている。

 

 昨季まで交流戦を大の苦手としてきた阪神だが、今季は苦しみつつも9試合で6勝3敗と3つの貯金。交流戦前まで5位だったセ・リーグの順位も3位まで上げている。そんな阪神について得津氏は「得点は168、失点は231と大きく開いている。もっと楽に勝たないといけない試合も多いし、投打ともにしっかりしないといけないが、それでもその中でよく戦っている。今後の戦い方次第では球団初の交流戦1位もあり得る」と見ている。

 

 交流戦の成否が今後のリーグVの行方を左右するのは確実。そこで得津氏は阪神が交流戦を制するために「福留を3番に昇格させて残り試合を戦えばいい」と提言した。福留はここまでゴメスと並びチームトップの29打点を稼ぐなど、勝負強い5番としてチームをけん引しているが、「今、鳥谷と上本の1、2番コンビが調子を上げているのに、マートンがブレーキ役になっている。いつまでも彼にこだわっていてはいけない。今こそ福留を3番にして得点力を上げていけばいい。まだまだ打率2割6分4厘では物足りないが、私はこれから一気に打率2割8分、いや、3割まで上がる力を持っていると思う」と語気を強めた。

 

 そして「そのためには右投手からも左方向に打つことを心がけてほしい。今年はそれが少ない。右投手が外角のシュートを多く投げてきているから、それを逆方向にはじき返していけば、さらに数字も上がってくる。これができれば3割も見えてくる」。さらには「阪神の課題はチャンスでの打撃。どうしてもチャンスになるとみんな硬くなるから“あと1本”が出ない。その点、福留がチャンスで打てているのは、配球や投手の癖をしっかり読んでいるから。その辺をしっかり他の選手に教えてやってほしい」と今こそ“陰の臨時コーチ”としての活躍も期待した。

 

 福留がキーマンとなって交流戦1位となれば、賞金は最大で1500万円。その先にある10年ぶりのリーグV奪回に向け、盛り上がるのは間違いない。「毎日やれることをしっかりやるだけ」を口癖にしている福留だが、大先輩の言葉は望むところだろう。