広島・新井猛打賞 2000安打へ前進も、投壊止まらず今季16度目の逆転負け

2015年06月05日 10時59分

3回、バットを折られながらも中前打を放つ新井

<広島3-6日本ハム(4日)>投壊が止まらない。広島が4日の日本ハム戦(マツダスタジアム)を3―6で落とし、今季16度目となる逆転負けで同一カード3連敗を喫した。先発の野村は2点のリードを守ることができず、6回6失点で降板。前回登板から2戦連続でKOされた。打線は4番・新井が先制点をたたき出すなど5打数3安打の活躍。プロ通算の安打数を1902本とし、2000安打へ前進したが、チームの勝利にはつながらなかった。

 

 新井が大記録にまた一歩、近づいた。初回一死一、三塁の好機に相手先発・上沢から左前打を放ち先制点を叩き出した。「とにかく先制点をと思って打席に入っていた」と貴重な一打で勢いに乗った新井は3回の第2打席で中前にはじき返しマルチ安打。5回の第3打席はフォークを中前に運び今季4度目の猛打賞。17年目の38歳は目の前の試合に集中しているが、この3安打で2000安打の偉業まであと98本とした。

 

 そんな主砲の活躍も水の泡となった。2点のリードをもらった先発・野村は3回まで無失点だったが、4回に中島、田中の連打で無死一、三塁から中田の二ゴロの間に1点を失い、なおも一死二塁から近藤の左前適時打で同点にされた。ここで食い止めれば展開も違っただろうが、我慢ができない。倉敷出身で明大卒と、出身地と大学が同じ後輩の岡に勝ち越し打を浴びた。6回には中田に適時打を許すと岡にバックスクリーンへ2ランを放り込まれKOだ。

 

 前回のロッテ戦でも一度打たれ出すと止めることができなくなり、6回10失点。「調子がいい時ばかりではないが、そういう時にどうするか。前回と同じ失敗はできない」と覚悟の登板のはずだったが、2戦連続の背信投球で二軍降格の危機を迎えた。

 

 投手陣全体が苦境に立たされている。この3連戦の初戦はエース・前田が8回まで抑えながら、中継ぎ陣がつかまり逆転負け。2戦目は大瀬良が粘り切れず、この日も野村の乱調と投壊から抜け出せない。ザガースキーに代わって一軍昇格したヒースが1回を無失点に抑えたが、終盤は中崎、戸田、ヒースらなどに日替わりで任せざるを得ない。

 

 今季の逆転負けは16度目。交流戦に入って9試合で4度目だ。いくら打っても抑えきれないのでは投手と野手の関係もギスギスしかねない。借金8の最下位に沈む広島に逆襲の日は訪れるのか。