サヨナラ打のG井端 来季入閣「内定手形」

2015年06月04日 16時00分

サヨナラ打を放った井端(中)にナインが手荒い祝福

 巨人が3日のオリックス戦(東京ドーム)で、2―1のサヨナラ勝ちを収め、DeNAと並びセ・リーグ首位タイに浮上した。試合を決めたのは、ベテラン・井端弘和内野手(40)の粘りの一打。9回一死二、三塁の絶好機で代打で登場すると、狙っていた平野佳の決め球フォークを中前に運び、熱戦に終止符を打った。

 

 満塁策も想定された場面での勝負で意地を見せたベテランを、原監督は「勝負してくれたし、よく打ってくれた」と称賛。後輩たちから手荒い祝福を受けた井端は「イメージ通り打てたかな」と照れ笑いを浮かべた。

 

 今季の巨人は投手陣が好調な一方、野手陣は開幕から主力に故障者や不振に陥る選手が相次いだ。それでもチームが失速しなかったのは、井端の働きによる部分が大きい。本職の二塁と遊撃だけでなく、一塁、三塁と内野の穴を次々埋めながら、ここまで53試合出場は片岡と並んでチーム最多。首脳陣は「井端には頭が上がらない。現時点のMVP」と口を揃える。

 

 当然、球団内での井端株もストップ高だ。昨オフはスーパーサブとしての働きを評価され、1000万円増の5500万円(推定)で契約更改したが「ここまでの活躍だけ見ても、それなりに上げてやらないといけないだろう」(球団フロント)と、早くも大幅アップは確実。さらに今オフは“次のステップ”まで用意される可能性がある。

 

 同フロントは「井端は獲得を決めた時点で将来の指導者候補だったけど、選手としてもまだまだやれる。そうなると、今後は『兼任コーチ』という話も出てくるかもしれない。由伸ともウマが合うし、後輩の面倒見もいいからね」と、同級生の高橋由に続く“入閣”の可能性に言及した。

 

 移籍後初のサヨナラ打にも、淡々と「勝つために、仕事をするだけです」とクールに語った井端。ギリギリの戦いを強いられているチームの中で、百戦錬磨のベテランの存在感は高まるばかりだ。