柳田150メートル弾!“王会長の秘蔵っ子”ついに覚醒か

2015年06月04日 16時00分

6回、三浦からバックスクリーンを直撃(囲み写真矢印)する12号ソロを放った柳田

 ソフトバンクの柳田悠岐外野手(26)が3日のDeNA戦(横浜)で驚がくの一撃を放った。1点を追いかける6回、三浦のスライダーを捉えると、打球はバックスクリーンに向かって一直線。そのまま電光掲示板に突き刺さった。推定飛距離150メートルの特大弾には「世界の王」も大コーフンだった。

 

 柳田は延長11回にも13号ソロを放つ大暴れ。試合後は「今日は風でしょ。本塁打を狙っても結果は出ない。自分のスイングをするだけです」と謙遜したが、その打棒はすごみを増す一方だ。交流戦最初のカードだった中日戦の試合前に秋山前監督から「ちょっと上体に頼り過ぎているんじゃないか」とアドバイスを送られており、そこから7試合で5本塁打の量産態勢に入っている。

 

 そんな柳田の豪快な一発に、ある意味で本人以上に大喜びなのが王球団会長だ。この日は監督だった2008年以来、7年ぶりに横浜スタジアムを訪れて、三塁側ベンチ脇の部屋で観戦した。試合後も「すごかったね。本領発揮だね。これからが楽しみだ。ドンドン乗っていってくれればね」とニコニコ顔。それこそ最初の1本が出た瞬間には「あそこまで飛んだぞ! 何メートルだ?」と大興奮していたという。

 

 王会長にとって柳田は秘蔵っ子だ。そもそも映像で見た打撃に驚いて、ドラフト会議で予定を変更して強行指名させたほど。誰もが潜在能力を認めつつも本格化を信じきれなかったころから「将来、日本代表のクリーンアップを打つ打者なんだから」と言い続けてきた。

 

 144試合で15本塁打だった昨季も、それぞれの飛距離はすさまじく、何度も「あんなホームランは見たことがないよ!」。ただ、打球に角度がつかないという欠点があり「僕もそうだったけど、こればかりは自分でつかまないとね。教えてどうなるもんでもないんだ」とヤキモキもしていた。それだけに、柳田本人がつかんだ“コツ”に「打っていけばいくほど、自信がつくしね」と大喜びというわけだ。

 

 延長11回の死闘を4―2で勝利した工藤監督も「さすがにバックスクリーンを越えた人はいないでしょ? 明日、期待しているよ」とニヤリ。世界の王が認めた怪物がついに覚醒したか。