今季初先発確実の内海 ダメなら即二軍も

2015年06月03日 10時00分

復帰戦が決まった内海には悲壮感が漂っていた

 巨人の“元エース”がいよいよ帰ってくる。左前腕部炎症で出遅れていた内海哲也投手(33)が、5日のソフトバンク戦(東京ドーム)で今季初先発することが確実となった。だが左腕不在の間に、先発陣では6勝を挙げているルーキー高木勇を筆頭にニューフェースが続々台頭。復帰初戦がいきなり生き残りをかけた試練となりそうだ。

 

 待ちに待った一軍のマウンド。しかし復帰戦を前にした内海に、笑顔はなかった。「やらないといけないという気持ちしかない。遅れた分を取り戻せるように」とソフトバンク戦への意気込みを語った。

 

 開幕前は絶対的なローテ候補だった。しかし3月中旬に左前腕部の炎症で戦線を突然離脱。その後は二軍で必死のリハビリに励んだが、先月末に実戦の場に戻ってきたときには立場は一変していた。

 

 一軍先発陣はルーキー高木勇がすでに6勝を挙げる活躍で大ブレークを果たしたのを始め、エース菅野ら主軸が揃って開幕から好投を続け、内海不在の影響をまったく感じさせない安定感を発揮。原監督はケガに弱い選手には厳しく、気付けば内海が割って入る隙はなくなっていた。

 

 今回巡ってきた復帰戦の舞台も、内海のためにあらかじめ用意されたわけではない。外国人枠のやりくりでポレダを抹消したため、“たまたま”枠が空いただけのこと。周囲は「内海には酷だけど、本当に大事にしているなら、復帰初戦からいきなりソフトバンク相手には投げさせないでしょう」と口を揃える。

 

 内海の前回登板は、5回2失点だった5月28日のイースタン・ロッテ戦(浦和)。そこから中5日で3日のオリックス戦(東京ドーム)に回す手もあったが、首脳陣が復帰舞台に選んだのは、12球団一の強力打線を誇るソフトバンク戦。チームスタッフによると「せっかく良くなってきたマイコラス(3日先発予定)のリズムを乱したくないのと、内海の状態を早く見極めたいという考えからですよ」という。「仮に内海が打たれてもポレダ、小山、西村、今村など、代わりの投手はいくらでもいます。12球団一強力なホークス打線を相手にすれば、調子の良しあしがはっきりする。結果次第では1試合で即二軍行きもあるでしょう」(同)

 

 内海自身も厳しい立場を理解しているからだろう。「まずは結果を残すしかない」という言葉と表情からは悲壮感が漂っていた。それでも、かつてエースと呼ばれた左腕の復活を待ちわびているG党は大勢いる。首脳陣の低評価を覆し、背番号26は再び一軍ローテのイスを取り戻せるか。