ソフトバンク投手陣がDeNAの本拠地・横浜スタジアムを厳重警戒だ。DeNAとの第2戦(3日)に先発する中田賢一投手(33)はハマスタを“日本有数の難所”に指定。パ・リーグトップのチーム防御率3・16(1日現在)を誇る鷹投に難題が突きつけられた。

 2013年まで中日に在籍していた中田は「ハマスタは(グラウンドよりも)ブルペンの方が、マウンドの傾斜がキツイんです」と話す。傾斜幅が大きければ、いざ試合で投げるとなった時にまずはその変化に順応しなければならない。どの投手も慎重になる立ち上がりに、余計な神経を使うことになる。第1戦(2日)先発の大隣も「(傾斜幅が)違うらしいですね。早いうちにマウンドでの感覚をつかみたい」と用心した。

 だが、問題はブルペンの中にもあるという。中田は「傾斜が全然違うだけじゃないんです。ブルペンの構造の関係で(利き手それぞれに)投げやすい、投げにくいというのがあるんです」と指摘。構造物がせり出しているせいで、2つあるブルペンのマウンドも「右投手なら左側を使った方が投げやすい」(中田)と利き腕によって違いがあるという。

 登板前のブルペン投球は投手にとって最終チェックの場。勝手が分かっていて、投げやすいマウンドで調整するのとしないのとでは大違いだ。「ハマスタは、他の球場よりも特に気をつけないといけないと思います。自分が知っていることは(チームメートに)伝えるようにしています」(中田)

 交流戦ならでは、といえる球場問題。知らずに痛い目に遭いました――は言い訳にならない。