逆転負けで審判に恨み節…阪神“怒り損”

2015年06月01日 16時00分

2度目の死球に激高するマートン(右)

 阪神は31日の西武戦(西武プリンス)に4―9で逆転負け。4―0から引っくり返されたが、試合後、チーム内から出てきたのは審判団への恨み節。5回にマット・マートン外野手(33)がこの試合、2度目の死球を受けて激高し、両軍にらみ合い。これを受け、吉本球審が警告試合を宣告したが、その後の6、7、8回に内角を厳しく攻めにくくなった?先発・能見ら投手陣が計9点を失ったからだ。当てられた上に“怒り損”の形の虎。相手投手も同条件だし、すべて結果論ながら何ともむなしいムードとなった。

 

 敗戦の試合後、虎首脳陣などから、こんな声が飛び交った。「当てられただけなのに、何でうちまで警告されないといけないんだ!」「報復なんてするわけないじゃないか!」…。和田監督も「終わったこと。ゴチャゴチャいってもしょうがない」と言いながらも「内角が使えないわけじゃないが、使いにくくなる。(能見は)右打者の内角が生命線。それが言い訳にはならないけど…」と無念そうに話した。

 

“事件”が起きたのは阪神1点リードで迎えた5回だった。一死走者なしの場面でマートンが西武先発の郭俊麟の直球を左手に受けた。M砲は初回にも死球を食らっていたこともあって激高。一塁に歩を進めながら、鬼の形相でマウンドに向かって怒鳴り、両軍が本塁付近に集まる不穏な空気となった。

 

 この状況を受けて審判団は協議。吉本球審が「両チームに警告を発します」と場内アナウンス。今後、報復行為が行われる可能性がある、と判断された警告試合。次に死球を与えたり、何か起きた場合は退場処分もありえる状況となり、当てられただけの阪神側は和田監督や中西投手コーチなどが審判団に猛抗議した。

 

 だが、抗議は認められず、試合続行。その後、虎打線は6回に3点を追加して4―0とリードを広げたものの、そこから投手陣はボロボロで逆転負け。6回に先発の能見が1失点、7回には能見と2番手・安藤が炎上して5点を奪われ、8回も4番手の松田が3点を失った。この結果を受けての審判団への恨み節。相手も同条件とはわかっていながらも、虎サイドはついつい言わずにはいられなかったわけ。あるセ球団のスコアラーも「昨季から能見は球威が落ちて、外角低め1本では厳しくなった。それが生き返ったのは内角を厳しく突いて打者の体を起こしてから外を投げるから。内角を封じられると今の能見はつらい」と同情しきりだ。

 

 24日のDeNA戦(横浜)では上本が山崎康から頭部死球を受け、激高した和田監督が中畑監督らに詰め寄ったが、試合は落としており、指揮官にとっては、またまたの“怒り負け”。借金2となった阪神は後味の悪い敗戦からも、早く立ち直らなければならない。