楽天・中川を開眼させたデーブ監督「香水のススメ」

2015年06月01日 16時00分

サヨナラ弾を放った中川(左)を抱きしめる大久保監督

 楽天が31日の巨人戦(コボスタ宮城)に延長10回、4―3でサヨナラ勝ち。試合を決めたのは7年目の中川大志内野手(24)の、プロ初となるサヨナラ弾だった。

 

 マシソンの152キロの直球を豪快なスイングで振り抜くと、打球は「打った瞬間、入ると思った」(中川)と左翼スタンドへ。9年ぶりに巨人戦の勝ち越しを決める“劇弾”とあって、大久保博元監督(48)と抱き合って喜びを爆発させた。

 

 2008年にドラフト2位で愛知・桜丘高から入団。186センチの恵まれた体格で長距離砲として期待された。だが守備面の不安と打撃不振から二軍暮らしが続き「未完の大器」と呼ばれた。

 

 転機は突然、訪れた。2年間、二軍監督として中川を見守った大久保監督が一軍監督となりチャンスが巡ってきた。打席で緊張する性格から大久保監督に「手首に香水をつけて打席で吸え」と言われると言われるままに従った。「打席で深呼吸することでリラックスできる。香水をつければ自然と息を吸うようになる」と指揮官はしてやったりの表情だ。

 

 さらに中川にとって幸運だったのがサンチェス、ペーニャら助っ人陣の不振。大久保監督は不調なら元メジャー選手だろうと二軍での再調整を命じており、その方針がなければ、外野と一塁を守れるものの「守備はDHです」と公言する中川にチャンスは巡ってこなかった。

 

 5月4日に出場選手登録されると6日の日本ハム戦(札幌ドーム)で6番DHでスタメン出場。即2点適時二塁打を放ち一軍に定着し、打率3割3分8厘、3本塁打と結果を出し続け、4番にも4試合座っている。

 

 相手の巨人ベンチには、似た境遇で誕生日が1日しか違わない同い年の大田泰示外野手(24)がいるが「杜のタイシ」が一足先にド派手な活躍でブレークを強烈に印象づけた。

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