ソフトB寺原2連勝 下克上組の“希望の星”だ!

2015年06月01日 11時00分

5回を投げ、2失点で2勝目を挙げた寺原

<ソフトバンク5-2ヤクルト(5月31日)>希望を与える1勝だ。ソフトバンクは31日、ヤクルト戦(ヤフオクドーム)に5―2で勝利。得意の交流戦で2カード連続の勝ち越しを決め、貯金を今季最多の8に戻した。先発した寺原隼人投手(31)は、初回から打線の援護を受け、5回2失点の粘投で今季2連勝を飾った。一軍昇格後、好投を続ける右腕は、ソフトバンク投手陣のハイレベルな競争に好影響をもたらしている。

 

 下克上組の“希望の星”だ。寺原が一軍昇格後、3試合目の登板となったヤクルト戦で2勝目をマーク。3回には山田に7号ソロを被弾、4回も1点を失ったが、粘りのピッチングで要所を締めた。寺原は「走者をためてしまい、テンポが悪くなった。次は反省を生かして、いい投球ができるように頑張ります」。5回83球で交代となったが、工藤監督は「(昨年手術した)ヒザというより、疲労が出ているということで代えました」と説明。前回24日の日本ハム戦(札幌ドーム)の7回無失点に続く好投に今後も先発起用を続ける方針だ。

 

 二軍で防御率1・02という好成績を残した寺原が、ようやくチャンスをつかんだのは5月に入ってからだった。開幕ローテ投手が5人も残る一軍先発枠争いはシ烈の一言。二軍では新外国人のバンデンハークを筆頭に、今も防御率1~2点台をマークする投手たちのアピール合戦が続いている。寺原はそんな競争を勝ち抜いた末に、先発6番手をつかみ取った。

 

 そんな状況もあり、二軍のライバルたちからは「寺原さんのウエスタンでの投球内容や状態を見れば、勝つのは当然だと思っていた」と一軍での活躍を確信する声が上がっていた。この先もしのぎを削る関係となるが、二軍で腐らず準備を続けた“同志”でもある。それゆえ寺原の活躍は、自身の評価アップにもつながると考えている。

 

 工藤監督も「ファームで一番いいという報告を受けた投手が、上で結果を出すと二軍のコーチと選手の信頼関係が増す。コーチに『一軍で通用する』と言ってもらえると選手は自信になる」と、チームに好影響をもたらすサバイバルを歓迎している。

 

 さらに5月に入って、安泰だった開幕ローテ組にも陰りが見え始めた。大車輪の活躍を見せていた左腕・大隣が3連敗、スタンリッジも2試合連続で大量失点。今後は首脳陣も疲労の蓄積を考慮した上での調整法や起用を考えている。出番を待つ二軍の投手たちにとっては枠を奪うチャンスとなる。二軍からの昇格組は信頼できる――。寺原の活躍は鷹投のハイレベルな競争をさらに活性化させることになりそうだ。