ロッテの清田育宏外野手(29)が絶好調だ。29日のDeNA戦(QVC)でも2安打を放って連続試合安打を15とし、前日に規定打席に達した打率は、リーグトップの3割7分5厘。ただいま“爆裂モード”に突入している。

 これまでの清田といえば、固め打ちはするものの1シーズンを通しての活躍はなく、好不調の波が激しい選手として知られていた。今回の爆発も一時的なものなのか…。本紙評論家の得津高宏氏は「今年の清田はひと味違うと見ています。ケガさえなければ、内川(ソフトバンク)が8年目で打撃開眼したように、ブレークの年になるのでは」と指摘した。

 内川といえば、横浜(現DeNA)時代の08年、初めて規定打席に達した26歳のシーズンに打率3割7分8厘で首位打者に輝くと、その後も安打を量産。日本を代表する打者となったのは周知の通りで、今年6年目を迎えた清田との共通点も多い。

「これまでの清田は調子が良くなると決まって大きいのを欲しがって、振り回すようになり、フォームを崩していた。だからいい調子が長続きしなかった。だが、今年は追い込まれてからはスリ足にするなど、打つポイントを後ろにする意識改革に成功している。内川も引きつけて打つように意識改革してからヒットを量産した。清田がこのままの意識を続けることができるなら、シーズン通してヒットを量産することも決して不可能ではありません」(得津氏)

 ルーキーイヤーの2010年、中日との日本シリーズでは、同シリーズ新人選手の通算最多打点タイを記録したこともある。今年こそ“期間限定男”の返上はなるか。