<阪神4-3楽天(28日)>阪神のサンティアゴが28日の楽天戦(甲子園)に先発し、5回3失点の乱調で無念の不合格投となった。今日29日の西武戦(西武プリンス)にはメッセンジャーが先発予定で、外国人枠の関係からサンティアゴは二軍落ちする。

 立ち上がりから安定しなかった。初回一死から藤田、松井稼の連打などで二死一、二塁のピンチを背負うと中川、後藤に連続適時打されて2点を献上。2回から4回までは走者を背負いながらも粘り強い投球で得点を与えなかったが、5回二死から枡田にソロを浴びて万事休す。この回を投げ終えて降板。サンティアゴは「初回からリードを許す展開にしてしまいましたし、三者凡退のイニングがなく、スムーズに攻撃に移れるような投球ができず悔しい」と肩を落とした。

 初めての聖地・甲子園のマウンドだった。サンティアゴは「日本に来る前から甲子園はファンが多いということを聞いていた。非常に楽しみにしている」と臨んだ登板。詰め掛けたファンに喜んでもらえる投球はできなかった。

 試合は2戦連続の延長戦に突入。ドラマは11回に訪れた。二死満塁から前夜のヒーロー・福留がフルカウントから選んだ直球はボール。押し出しで2戦連続のサヨナラ勝ち。阪神は劇的勝利で球団創設5000勝を飾った。