<DeNA8-6阪神(24日)>9回に、DeNAの山崎康から先頭打者の上本に頭部死球。これに虎サイドは怒った。グラウンドに飛び出した和田豊監督(52)は激高し、中畑清監督(61)にも詰め寄るなど大エキサイト。 一方、DeNAサイドは敵将の怒りっぷりにドン引きだった。

 中畑は「すまない気持ちでいっぱい。プロの技術として頭にいってはいけない」と頭部死球に平謝り。上本に当てた山崎康も「力んでしまいました。上本さんには本当に申し訳ないことをしてしまった」と謝罪した。

 だが首脳陣の一人は「山崎康もマウンドで帽子を取って謝っている。わざと当てるワケがないし正直、和田監督が“何でそんなに怒っているんだろう”という思いはある。ウチのバルディリスだって今季6つも死球を受けているけど、乱闘にはなっていない」と語り、敵将の激高ぶりが理解できない様子。また、ナインの一人は「わざと当てるワケがないじゃないですか。むしろこっちの方が頭にきた」と逆に怒りをあらわにした。

 中畑監督は「(山崎康は)引きずらないようにしてほしい。1年目だしシーズンは長い。次の1球目が大事になる」と守護神のメンタル面を心配。阪神との再戦は交流戦明けの6月26~28日(甲子園)となる。DeNA側にも火種はくすぶっており、ちょっとしたキッカケで一気に点火しそうだ。