セ首位を走る中畑DeNAが26日のオリックス戦(横浜)から始まる交流戦を前にトラウマにおびえている。DeNAとなってから交流戦はまさに鬼門。昨年初めて13勝11敗と勝ち越したものの13年7勝17敗、12年9勝14敗1分けで3年間トータル29勝42敗1分けと散々で、下位低迷の原因となってきた。

 高田繁GM(69)は「交流戦は怖い。去年も好調だった広島は交流戦の前は貯金がかなりあった」と昨季、交流戦9勝15敗と負け越して失速した広島を例に出して心配顔。今季の交流戦はこれまでの24試合から18試合に削減され、ホームとビジターでそれぞれ3連戦9試合を行う。高田GMは「これまでのホームとビジター2戦ずつの交流戦では田中(将大=前楽天)とか絶対的なエースに初戦を取られてそのままの流れで2連敗というのが多かった。今年は3連戦なので少しは違うとは思うが…」と自らを慰めた。

 中畑監督は先週からパ・リーグの試合映像のチェックを開始。大谷翔平(日本ハム)、森友哉(西武)らパの若手選手について「大谷は体が大きくなっている。投手としてメジャーに行かせてやりたい」「森は大谷の160キロ近いボールを前でさばいていた。イチローの違うタイプみたいなもの」と絶賛すると同時に警戒する。DeNA幹部も「まだ交流戦が終わってませんから浮かれムードはない」と険しい表情。セ球団相手に貯金が10あっても、チームに染み付いたパ恐怖症は簡単にはぬぐえないようだ。