中畑監督率いるDeNAが、余裕たっぷりの「王者野球」で首位を快走している。


 前カードの広島3連戦(マツダ)では、酷使が続いていたドラフト1位守護神・山崎康晃(22)をきっちり休ませることに成功。指揮官は「ウチにとって収穫。長いスパンで見ると(山崎康は)ウチにとって絶対の存在。キャッチボールを見たけど腕が振れていた。次は登板のチャンスをつくりたい」と計算通りと言わんばかりで、17日の試合では国吉(8日巨人戦以来)、小杉(9日巨人戦以来)といった登板間隔の空きすぎた投手を、投げさせることもできた。


 そうした余裕の采配ができるのも、潤沢な貯金が相乗効果を呼んでいるようで、左足首捻挫で登録抹消中の梶谷に代わり、3番に入っている選手会長の下園辰哉外野手(30)は「貯金が2桁あることで控えの選手でも力むことなくノビノビと思い切ったプレーができる。一つひとつのプレーが首位固めにつながると思うとモチベーションが上がる」と王者野球のメリットを語った。DeNAの“上から目線野球”がしばらくは続きそうだ。