【核心直撃】最下位・阪神は12日のヤクルト戦が中止となり神宮室内で調整。そんな中、危機感あふれる様子で打撃練習を見守っていたのが、関川浩一打撃コーチ(46)だ。目下、虎打線は11試合連続1桁安打中。打率2割2分7厘、105得点、12本塁打は、いずれも12球団最低だが、関川コーチはこの状況をどうとらえているのか。打線復活の目はあるのか。直撃した。
――なかなか打線が元気にならない
関川打撃コーチ:うーん…。正直、相手投手にいい投球をされているというのもある。ボールを追いかけてしまって(ボールになる)変化球に手を出してしまったり。ついてない部分もあるよ…。特にトリ(鳥谷)や西岡なんかはいい当たりが正面をついたり。そりゃ、タイミングが外れているから正面に飛ぶというのはあるんだろうけど…。
――和田監督はよく「選手が硬くなっている」といいます。そこもやはり影響しているのか
関川:それもあるし…。思い切りはいいんだけど空回りしている部分はある…、というよりもね、選手じゃなくて打撃コーチが悪いんだよ!! 打撃コーチが!! 打撃コーチがしっかりした指示を選手に出せればいいんだけど、出せないからこのような状況になっている。
――自分を責めすぎでは…
関川:いや。打てないのは打撃コーチの全責任ですよ。選手はよくやってくれている。
――打線の課題は
関川:(状態が)良くない、で終わらせてはダメ。悪いなりにできることはある。今もチャンスはそれなりに作っているわけだし。いきなり5点、6点取るとなると難しいから、まずは1点、先制点を取りにいく、ということが大事。
――現状、なかなかそうならないのは、選手が首脳陣の“意図”を実行できない状態だからではないのか
関川:そうじゃない。選手はそういうつなぐ気持ちを持ってやってくれている。やっぱり、打撃コーチがしっかりした指示を出せてないからいけないんだよ…。
――10日に不振でスタメンを外れたマートンについては
関川:悪くないと思う。試合では結果が出ていないけど、常に向上心を持ってくれている。信頼は変わらない。やってもらわなきゃいけない選手だから。
――鳥谷もなかなか…
関川:トリは毎日チェック、チェックで考えながらやっている。相手があることだから、ファインプレーで阻まれたりしているけど、悪いわけじゃない。これから必ず上がってくるよ。
――関川コーチの体調とかは大丈夫ですか
関川:大丈夫、大丈夫だよ。
――眠れてますか
関川:そりゃ、眠れないよ!! でも大丈夫…。
――体に気をつけて頑張ってください
関川:あんまり変なことを書かないでくれよ。それがまたプレッシャーになるんだから…(ため息)。