最下位阪神 フロントが和田監督を事情聴取へ

2015年05月11日 16時00分

和田監督(左)ら重苦しいムードに包まれる虎ベンチ

 最下位の阪神が10日の広島戦(甲子園)も2―7と完敗し、今季2度目の同一カード3連敗。リーグ最速の20敗目を喫し、今季最多タイの借金5に逆戻りした。チーム打率、防御率ともリーグワースト…。一向によくならないチーム状態の中、南信男球団社長(60)らフロント組は近日中にも和田豊監督(52)に“事情聴取”することを決めた。

 

 広島に3日続けてこれでもかの大敗劇。就任初の単独最下位に転落して迎えたこの日の試合も最悪だった。中5日登板続行を直訴した先発メッセンジャーが、広島に重盗まで決められる赤っ恥で6回5失点KO。一軍昇格したばかりの榎田、渡辺ら後続の投手も揃って炎上すれば、打線も不振のマートンをスタメン落ちさせたものの、代役の新井が3三振とブレーキ…。

 

 何もかもがうまくいかない和田監督は「(メッセンジャーは)気持ちは入っていたんだけど、勝ちにつながらない。(甲子園のファンに)非常に申し訳ない。基本に返ってまたやるしかない。どう這い上がれるかが大事だ」と声を絞るのが精一杯だった。

 

 たまに連勝して勢いが増すかと思えば、またずっこけるの繰り返し。巨人、ヤクルトなど他球団と違って主力に故障者がいないにもかかわらず、低迷から抜け出せない。そんな中、フロント組もついに重い腰を上げる。和田監督への“事情聴取”がそれだ。

 

 南球団社長は「まだまだ慌てる時期ではないが、一度、和田監督と今のチーム状態について話をしようと思っている。試合の内容も悪いし、実際どうなっているのか。選手だけでなく、首脳陣も勝つためにどんなことを考えてやっているのか、を聞いてみる」と近日中にも面談することを明かした。もちろん、監督の去就問題などではなく、あくまでも乗り切れないチームの現状把握が最大の目的。戦前予想では巨人を出し抜いてのV候補だっただけに今の惨状は無視できないわけだ。

 

 一方でフロント組の中には和田監督ら首脳陣に対する厳しい見方も出てきている。「和田監督、コーチ陣と、ウチは選手にモノが言えないのが多い。今回の(結果が出ない上に態度も悪い)メッセンジャーやマートンでも、監督がまず『使わんぞ』と言えば済む話。それで選手がへそを曲げて、辞めてやる、となってもいい。お金(違約金)が返ってくるんだから。大事なのはそれくらいの気持ちで勝つために臨む、ということ」(あるフロント幹部)

 

 就任4年目の和田監督も今季が背水イヤーなのは熟知している。南社長らフロント組による“事情聴取”でチーム再浮上のきっかけをつかむことができるか。