オリックスが再び泥沼にはまっている。8日の日本ハム戦(京セラドーム)は3―8の完敗。今季2度目の5連敗で、借金はワーストタイの12となった。


 この日はケガで戦列を離れていたブランコと中島が一軍に復帰し即先発。中島は2安打したが、ブランコに快音は聞かれず、起爆剤とはならなかった。森脇監督は「敗戦ではあるけど最後も攻める空気、動きは出てきていたし、明日以降の戦いにつなげていきたい。こじ開ける強さと微調整ができれば機能していく」と前を向いたが、どうにも結果が出ない状況に球団内からは森脇采配に首をかしげる声も出始めた。


 ある球団関係者は「二軍には奥浪や鉄平、谷、縞田とか状態のいい選手はいる。(4月30日の楽天戦で5回1失点と)好投した近藤のように、起爆剤になり得る選手はいるのに呼んでこないし、二軍の試合を(監督は)自分の目で見てもいない。どの程度、二軍のリポートを信頼しているのか分からない」と話す。さらに「(監督は)キャンプからこの戦力で行く、と決めたらずっとそのメンツにこだわって先入観を持ってしまう。若手を上げてもすぐに落としている。結局、主力ばかりにこだわっているように見える」との見方も…。


 また、ブランコと入れ替わる格好で抹消されたマエストリに対して「かわいそうだ。先発、リリーフといいように使われて落とされた。(左顔面けいれんで4月28日の楽天戦の先発を回避した)西の尻拭いをしたのもマエストリ。真面目な選手だからいいけど普通の選手なら怒るよね」と同情の声もある。


 故障者が復帰しても悪い流れを変えられないオリックス。指揮官の逆襲のタクトが注目される。