貧打コイ打線…CSは風前の灯

2012年09月19日 12時00分

バレンティンの打球の行方を追う広島首脳陣

 広島の夢はこのまま終わってしまうのか。18日のヤクルト戦(マツダスタジアム)は1—2で敗れ4連敗。先発・今井はバレンティンに29号2ランを浴びたものの、5回2失点の粘投。しかし、この日も打線が振るわず得点は相手の暴投による1点のみだった。

 この日も赤ヘル打線から目が覚めるような一打が出ることはなかった。前夜に手痛い逆転負けを喫したことでCS進出に向けて後のなくなった広島だったが、ヤクルト先発・館山の前になすすべがなかった。

 2回に丸が右中間への三塁打でチャンスメーク。続く打者・堂林の時、館山の暴投の間に生還して先制点を奪取することに成功。幸先はいいはずだった。しかし、その後はまたしても“タイムリー欠乏症”に悩まされた。3回は二死一、二塁のチャンスをつくったが、4番・エルドレッドが空振り三振。6回は二死から四球と死球で一、二塁としたが、堂林が空振り三振に倒れ好機を逃した。

 代打の切り札も不発に終わった。7回には二死二塁と同点のチャンスで赤ヘルベンチは前田智を起用。フルカウントまで粘ったものの二飛に倒れ、3度目の得点機もものにすることはできなかった。

 先発の今井は粘りの投球を見せた。勝ち星こそ少ないが、後半戦は安定して試合を作っている右腕がこの日もストライク先行の投球。毎回、走者を背負う苦しい展開ながらも「以前は勝負にいっていなかったところがあったが今は打たれてもしょうがないという割り切りができるようになった」とリードを守っていた。

 しかし、5回、併殺で二死となってからユウイチに四球を与えると、バレンティンにバックスクリーン右に飛び込む2ランを浴びた。「一発があるのでその前にランナーを置かないようにしたい」と警戒していた相手の主砲に逆転弾を浴びた。とはいえ、2失点では投手を攻めることはできない。

 投打が噛み合わず4連敗。この敗戦でゲーム差はヤクルトの背中が大きく遠のく「5」となった。初のCS進出の夢はもはや、風前の灯だ。